内容説明
「ときとして、敗者が勝者の風格をもつことがある」。大志を抱きながらも敗れ去った13人を選び、史実を探りながら、味わい深い筆致で彼らの運命を描いた好著!
目次
第7章 コンデ大公 その傲慢不遜
第8章 フランソワ・アタナズ・シャレット わが心のヴァンデ
第9章 リー 勇敢な将軍
第10章 トロツキー 裏切られた革命家
第11章 蒋介石 丈にあわぬ服を着た男
第12章 チェ・ゲバラ 伝説となったある男の最後の転落
第13章 リチャード・ニクソン 呪われたN
著者等紹介
ビュイッソン,ジャン=クリストフ[ビュイッソン,ジャンクリストフ] [Buisson,Jean‐Christophe]
「フィガロ」誌の副編集長であり、歴史に特化したテレビチャンネル(cha^ine Histoire)の番組「イストリックモン・ショー(Historiquement show)」の司会を担当している
エシュト,エマニュエル[エシュト,エマニュエル] [Hecht,Emmanuel]
歴史研究家、ジャーナリスト、編集者
清水珠代[シミズタマヨ]
上智大学文学部フランス文学科卒業
村上尚子[ムラカミナオコ]
フランス語翻訳家、司書。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒
濱田英作[ハマダエイサク]
国士舘大学21世紀アジア学部教授。早稲田大学大学院文学研究科東洋史専攻博士課程単位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
40
ヴァンデの話は藤本ひとみさんの『聖戦ヴァンデ』で見た。トロツキーやニクソンなど知っている敗者が並ぶ下巻2019/10/17
Fondsaule
24
★★★★☆ 第7章 コンデ大公:その傲慢不遜、第8章 フランソワ・アタナズ・シャレット:わが心のヴァンデ、第9章 リー:勇敢な将軍、第10章 トロツキー:裏切られた革命家、第11章 蒋介石:丈にあわぬ服を着た男、第12章 チェ・ゲバラ:伝説となったある男の最後の転落、第13章 リチャード・ニクソン:呪われたN。下巻は現代まで来るので、臨場感が違う。2020/03/12
funuu
8
ニクソン貧しい家庭で努力し大統領選挙。真面目女性に興味なし。共和党。ケネディ富裕層女好き。民主党。議員どうしとしては交友あり。ニクソンはケネディの結婚式にも招待されている。日本ではタカ派的イメージであるが。施作は社会民主的であったようだ。黒人中間層の増大等。ソ連との核軍縮協定。ベトナム戦争終結。毛沢東周恩来との米中国交。ベトナム戦争はアメリカ軍撤兵後27カ月後サイゴン陥落。ベトナム休戦は中国との折衝があった。葬儀にクリントン、フォード、カター、レーガン、ブッシュ親子が列席。アメリカでは名誉回復済みである。2021/08/19
ようへい
4
現代に近づいていくと何となくイメージしやすくなり文章が頭に入ってくるようになるのとは反対に、今度はタイトルにある「敗者が変えた世界史」とは一体何なのだろうかと、と多少の違和感。チェ・ゲバラはカリスマ化されている一方で、ぶっちぎりに意識高い。遠くから見てる分には良いけど、一緒に仕事はしたくない。2020/01/06
がんちゃん
2
歴史とは勝者が書いた物語だというけれど、敗者から見える世界もあるわけで、しかもその敗者がいたからこそ、その後の世界が変わったということも確かにいえるんですね。とはいえ、人の血が流れすぎですよ。勝者だ敗者だといってる陰で名もなき人たちの血がこんなに多く流れているのかという現実から世界史を書き換えることもできるってことですよね。それに、一人を殺したら殺人者だけど、百万人を殺した英雄になるっていうこれまでの歴史のあり方をそろそろやめにしてほしいもんですね。できないかもしれないけど、期待だけはしたいもんです。2020/06/06
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