出版社内容情報
入手困難のクリスティー原作本として半ば伝説化していた戯曲版『アクロイド殺し』。マイケル・モートンによる脚本は、原作に忠実ながらもドラマティックに演出が施され、ある仕掛けによってポアロファンをもうならせる。ミステリファン必携の一冊!
内容説明
ある夜、キングス・アボット村の診療所の電話が鳴り響いた。休養隠遁中の探偵ポアロと友人の医師は、その電話で、村の富豪ロジャー・アクロイド卿が「殺された」という報せを知る。アクロイド邸に駆け付けた医師は、書斎の中でムーア人の短剣によって刺殺されたロジャー卿の死体を発見する。家人の要請により、エルキュール・ポアロが捜査に乗り出すが、巨額の遺産相続、行方をくらました富豪の養子、過去の不可解な毒殺事件、それに絡む正体不明の恐喝者など、事件は錯綜として、混迷の度合いを深めていく。そんな中、ポアロは関係者一同の前で、「みなさんのうち、どなたもが、なにかを隠しておいでになる」と指弾するのだった。名探偵ポアロの灰色の脳細胞は、果たして、真相に辿りつけるのだろうか…戯曲版ならではの息詰まる台詞の応酬―舞台に上がった名探偵ポアロの毅然とした千両役者ぶりに、大向こうから「待ってました!」と声がかかる!“犯罪の女王”高峰アガサ・クリスティー最後の未踏ルート―『アクロイド殺し』の戯曲化作品(マイケル・モートン脚本)『アリバイ』が、旧訳から半世紀の時を経て、新訳完全版で、遂に、その幕を開ける!
著者等紹介
クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ] [Christie,Agatha]
1890~1976年、イギリスの推理作家。ミステリーの女王と呼ばれ、多くの世界的ベストセラーを生み出してきた
モートン,マイケル[モートン,マイケル] [Morton,Michael]
1864~1931年、イギリスの劇作家。主な作品にDetective Sparkes、The Yellow Ticketなど
山口雅也[ヤマグチマサヤ]
神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中よりミステリ関連書を発表。1989年に『生ける屍の死』で本格的な作家デビュー。95年に『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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孤独な建築家の本棚
感想・レビュー
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NAO
geshi
タリホー
engidaruma2006
しゅー
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