出版社内容情報
キリスト教徒の謀反を抑えたアーサーは、ランスロットを失墜させ、ブリタニアを統一しつつあったが、愛するグィネヴィアに裏切られた心の傷は深く、それを心配するマーリンは、古代の神々をブリタニアに呼び戻そうとするが…。
内容説明
キリスト教徒の謀反を抑えたアーサーは、ランスロットを失墜させ、ブリタニアを統一しつつあった。しかし、愛するグィネヴィアに裏切られた心の傷は深かった。そんなアーサーを心配するマーリンは、古代の神々をブリタニアに呼び戻すことこそ大切であると考え、ニムエと共にドルイドの儀式をたくらむ。その儀式で繰り広げられていたのは世にも恐ろしい光景だった。巨匠バーナード・コーンウェルの歴史冒険ロマン、劇的なクライマックスへ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
3
シリーズ5冊目。物語が深みを増し、それぞれの人物が掘り下げられる。アーサーがカイヌインに対してある行動を取った。英雄アーサーではない、人間アーサーならそうだろうなあと思わせるもの。愛情が深いだけに、その意味合いが悲しい。また、語り手ダーヴェルと父の交流、グィネヴィアの才能の発露と自省、ダーヴェルとグィネヴィアの友情、今までの人間模様がこの巻に集結する。マーリンとニムエの大釜のシーンはもし映像にしたらR15指定確実。だがそれは古代に実際にあったかもしれないと思わせるリアルさ。残すは1冊!2020/11/08