- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
世界で知られる8人の国家元首が抱えていた持病、ストレス、薬物依存、薬物中毒などの健康問題と、主治医だけが知っていた裏の顔。ヒトラー、ムッソリーニ、毛沢東・・・・・・世界で知られる8人の国家元首が抱えていた持病、ストレス、薬物依存、情緒不安定、薬物中毒などの健康問題と、主治医だけが知っていた裏の顔。輝かしい権力がつくりだす影の部分を暴く。
タニア・クラスニアンスキ[タニアクラスニアンスキ]
著・文・その他
川口明百美[カワグチアユミ]
翻訳
河野彩[コウノアヤ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honyomuhito
69
世界で最大級の力とストレスを抱えた権力者たちと、その主治医たちの究極の共依存について。互いが互いの生殺与奪をにぎり合う緊張感は、通常の人間関係とは全く意味合いが違う。自らの地位向上のため時の権力者の主治医になり、その機嫌や気分に振り回される医者たち。健康であることに脅迫的な信念を持ち、医者に病気を宣告されたくないが、頼らないと日常生活を維持することこともままならない権力者たち。すさまじい相互依存の関係だ。https://chirakattahondana.com/主治医だけが知る権力者/2018/10/24
たまご
19
権力者って,やっぱりとてもストレスなんですね,それが独裁者であれども.そしてそれに巻き込まれる医者,自らその世界に飛び込んでいく医者.医者といってもいろいろです.スターリンと毛沢東の主治医は,なったらとても恐ろしいですね.リアルホラー,かなりな確率で死に直結しそうです…2018/10/10
イエローバード
14
悪名高きヒトラーやスターリン、毛沢東はもちろん、そこそこ人気のチャーチルやケネディまでも、権力の座を維持するため、疑心暗鬼からパラノイアとなり、ドラッグ漬けになって心身共に壊れていく。そうした秘密を握る主治医もまた、頼られる一方で命の危険におびえる……。歴史のおさらいのつもりで読んだら、戦慄のホラーノンフィクションだった。〝過ちを認められないリーダー〟と聞くと、現在もゴロゴロしているようで、歴史から学ぶことはなかなかできないのだと気づかされた。下手なホラー小説を読むなら、こっちが断然おすすめ。2019/01/24
gtn
12
ヒトラーは身も心もボロボロになって死んだ。戦況が悪化するごとに酷くなる心気症。その対処として主治医から鎮痛剤、鎮静剤、興奮剤、コカインが処方され、依存状態になったと思われる。挙句の果て、唯一信用していた主治医に「私が狂っているとでもいうのか」と叫ぶ。最期は自らこめかみに銃身を当て引金を引くことになるが、このドイツ人に仏教の教え因果応報という言葉を送りたい。2018/10/09
Tak
6
やりたい放題の独裁者でもいつ寝首をかかれるかの恐怖から薬に頼り人気者の権力者もストレスを抱え薬に頼る。トランプ大統領や習近平も同じような物なのだろうか。個人的には毛沢東の話が面白かったし毛沢東の私生活を読み直してみようと思いました。2020/05/24