出版社内容情報
料理や文化の発展の歴史、巨大ビジネスとなった漬け物市場、食糧問題を解決する糸口まで、身近すぎて気づかなかった漬け物に迫る。古代からもっとも簡単な食品の保存方法として知られる漬け物。料理や文化としての発展の歴史、巨大ビジネスとなった漬け物市場、食糧問題を解決する糸口まで、身近すぎて気づかなかった漬け物に深く迫る。世界各国の漬け物レシピ付。
ジャン・デイヴィソン[ジャンデイヴィソン]
著・文・その他
甲斐 理恵子[カイリエコ]
翻訳
内容説明
浅漬け、沢庵、梅干し。日本人にとって身近な漬け物は、古代からもっとも簡単な保存食として世界各地で作られてきた。料理や文化としての発展の歴史、巨大ビジネスとなった漬け物市場、漬け物が食糧問題を解決する可能性にまで迫る。
目次
序章 はじめに
第1章 食品の漬け込み 原理と作り方
第2章 アジア 醗酵と加熱
第3章 地中海 太古と現代
第4章 中東からラテンアメリカへ アラブ人とコンキスタドール
第5章 バルト海からアメリカへ 栄養と香り
第6章 アジアから大西洋へ 貿易と大国
第7章 現代の漬け物
著者等紹介
デイヴィソン,ジャン[デイヴィソン,ジャン] [Davison,Jan]
フードライター。Eat This Podcast等、多くの食品関連のブログに寄稿している。ロンドン在住
甲斐理恵子[カイリエコ]
翻訳者。北海道大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kouro-hou
35
野菜を収穫したら漬けとけ。持つし美味いから。古代中国やメソポタミア、古代ローマもギリシャもやってた漬け物。取引量では1位日本、2位米国で世界の約50%を占めるとか。世界の漬け物事情をルーツ別に回る本だが、日本と韓国は9頁使ってじっくり解説。キムチ豪華主義と種類の日本の話は面白い。ふぐ卵巣糠漬けの話もあり、さすが日本の勿体ない精神、人も沢山死んだのだろうと解説されるとまあそうだろうなと思うw 醗酵食品続きでソース話も豊富。お手軽密封のメイソンジャーが出るまで、商業大量生産できなかったというのは目から鱗。2019/01/15
くさてる
24
2015年、世界の漬物市場の取引額は110億ドル以上で、その4分の一を日本が担い、僅差でアメリカが追っているというのは、へえという感じでした。古代から最も簡単な食物の保存方法として知られる漬物の歴史を語る一冊です。東アジアが中心ながら、世界中の人間が、ありとあらゆるものを漬けてきたのだなあと思いました。カラー図版も豊富で楽しいです。2018/11/24
秋良
18
まだ冷蔵庫のない時代、食べ物を長持ちさせるには漬け物にすることが最善だった。とは言っても科学技術のない時代、温度も湿度も時間も全てが手探りだっただろう。漬けるプロセスを確立するまでどれだけの人が腹を壊し、どれだけの人が死んだのかと思うと、感慨深くなるような気がしないでもない。日本からのマニアックな漬け物としてフグの卵巣の糠漬けが登場する。そこまでして昔の人はフグ食べたかったのか……?日本人の美食への熱意はもはやDNAに刷り込まれてるのかもしれない。2023/01/03
シルク
13
わたくしには、「いつか食べてみたい食べもの」リストがある。心のなかに(笑) トルコの激甘パイ菓子バクラワ。モロッコの、中に具をたっぷり包んだベルベルピザ。タイの、ココナツミルクで蒸したもちごめにマンゴースライスを添えたもん。シンガポールのカレー味焼きそば。それから……(*´p`*) そしてそのリストの中に入ってるのが、インドのアッチャールとかいう漬物。インドを旅した女性漫画家の、エッセイ漫画にそれは出てきた。旅の安宿で、オーナーのじいさんと毎日、ネスカフェのでかい空き瓶いっぱい平らげていたという辛い漬物。2019/06/15
tama
10
図書館本 シリーズ読み中 今回も面白かったけど、基本欧米の話。そしてウスターソースやケチャップも(まあ、確かにそういう作り方だけど)漬物にしてる。その割にアジアがほぼ全滅。せいぜいチャツネまで。ナンプラーは出て来ない。勿論、魚の飯鮨(いいずし、ね)も。中東では魚醤とイナゴ・バッタの塩漬け汁が出てくるけど、生きたまま塩水で窒息死させられた出来たてのイナゴ漬けって美味だそうですがちょっと気になるわぁ。作り方も書いてあるけど、出来れば途中の状態見ないで試したい・・・。2018/11/10