出版社内容情報
物語の名手サトクリフが、実際のアーサー王の姿を古代英国の伝承にもとづき、豊かな想像力と物語性で見事に再現。若き勇士の躍進から滅亡までを詩情豊かに描く。「アーサー王物語」の原型といわれる作品。
内容説明
深い感動を呼ぶ素晴らしい作品。その悲劇の物語は、真に創造的な力によって語られている。著者自身が登場人物と一体となり、ともに生き、ともに苦しむ。読者も同様に一体となる。過去というへだてられた時間の困難にもかかわらず、遠い時代の物語は、目の前の現実となってゆくのである。ローズマリ・サトクリフは、多くのすぐれた作品を書いたが、これほど素晴らしいものはなかった。―書評より。
著者等紹介
サトクリフ,ローズマリ[サトクリフ,ローズマリ] [Sutcliff,Rosemary]
1920~92年。イギリスを代表する歴史小説家。1959年、すぐれた児童文学にあたえられるカーネギー賞を受賞し、歴史小説家としての地位を確立した。イギリス伝承やギリシア神話の再話、成人向けの歴史小説がある。1975年には大英帝国勲章のOBE、1992年にはCBEが贈られている
山本史郎[ヤマモトシロウ]
1954年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科教授をへて、現在、昭和女子大学特命教授。東京大学名誉教授。専攻は、イギリス文学・文化、翻訳論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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