出版社内容情報
ローマ人によるロンドン建設から、現代のテロ攻撃まで、この都市を形作ってきた政治と革命とスキャンダルの興味深い年代記。思わず見入ってしまう180点もの絵画、写真、イラストを全編に配した本書は、「ビッグ・スモーク」・ロンドンで繰り広げられた陰鬱で不穏なドラマを深く掘り下げた一冊である。
内容説明
犯罪と腐敗と殺人の歴史!180点におよぶ写真やイラストとともに、大都会ロンドンでくりひろげられた、陰鬱で不穏なさまざまのドラマを描く!
目次
第1章 古代のロンドン
第2章 中世のロンドン
第3章 テューダー朝
第4章 17世紀
第5章 18世紀
第6章 19世紀
第7章 現代のロンドン
著者等紹介
ライト,ジョン・D.[ライト,ジョンD.] [Wright,John D.]
イングランド在住のアメリカ人ライター・編集者。ロンドンでタイム誌およびピープル誌の記者として、政治と犯罪などを扱っている。テキサス大学にてコミュニケーションの博士号を取得し、3つの大学で文章力養成講座をもっている
井上廣美[イノウエヒロミ]
翻訳家。名古屋大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
11
図説だしさらっと読めるだろうと思ってたらとんでもなかった。図も多いけど文章量も半端ない。容赦なく出てくる事件や戦争、歴史上の人物の名前に世界史の知識を引っ張り出してきて、ようやく理解できました。死刑の方法は妲己ちゃんが一番残酷だと思ってましたが、いやいやイギリスの公開処刑マジえげつない。絞首して腹裂きして四ツ裂きってなんなの。ギロチンが人道的って言われた理由が分かるわー。2018/04/18
Abercrombie
5
古代から現代まで、ペストや暴動、大火、戦争、革命、狂気の君主、そして殺人と、人の死が絡む出来事を中心に語るロンドンの歴史。文章は平易だし、写真やイラスト多めなのに、めっちゃ読み終えるのにてこずったなあ。2018/05/11
W
2
興味のある19世紀だけ。 1895年にロバートという13歳の少年が母親を殺して九日間放置した事件に妙に惹きつけられた。彼は1つ下の弟のナサニエルの代わりにやったと証言して、反省の姿を見せず、精神病院に30歳まで収監された。そして出所後はオーストラリアに行って弟と暮らした、と。まるでミステリー小説の筋書きみたいだな。2025/02/04
ゆずこまめ
2
パリ版も読みましたが、血なまぐささではロンドンも負けてない。歴史ある都市というものはそういうものなのだろうか。2021/03/03
Akio Kudo
2
★★★ 原書房らしいマニアックな本。読むとあまりの野蛮さに嫌気がさすが、人間の強欲さ、残虐さに考え込む。2019/07/04