出版社内容情報
蜂須賀正氏が一般向けに書いた、絶滅鳥ドードーや、モアなど鳥に関する文章を集成。稀覯書『世界の涯』収録のエッセイを中心に、卒業論文「鳳凰の研究」や雑誌に発表された記事を加え、蜂須賀の文業の粋を一巻に収めた。
内容説明
『世界の涯』に収録されたエッセイを中心に、『鳥』『野鳥』などから採録された、エキゾチックな旅行記や、辺境の驚異、絶滅鳥類を題材とした文章をおさめた。
目次
第1部 世界の涯―幻の鳥たちを求めて(ドド;モア(恐鳥)の話
世界一の剥製屋)
第2部 旅行記(カリフォルニアで見た鳥の話;南支の島を訪ねて;世界一の珍らしい鳥;絶滅鳥類の話;砂漠の鴉;アフリカ猛獣狩奇談;ブルガリヤ国王;モロッコへの旅;サハラ砂漠)
第3部 小品(シーボルドから黒田まで;探検家の目に映った東亜共栄圏;鳳凰とは何か(鸞其他について))
著者等紹介
蜂須賀正氏[ハチスカマサウジ]
1903(明治36)年生まれ。阿波・徳島藩二十五万七千石の十六代当主であり侯爵。徳島藩の領主の末裔、蜂須賀正韶と筆子の長男。母は、将軍徳川慶喜の娘。学習院中等科から、父の母校ケンブリッジ大学モードリン・カレッジに入学。鳥類の研究に没頭し、大英博物館や剥製店や古書店に通い詰める。華族にして鳥類学者、日本生物地理学会の創設者のひとり。貴族院議員、探検家、飛行家でもある。十七世紀に絶滅した巨大なハト、絶滅鳥ドードー研究の権威として知られたほか、沖縄本島と宮古島との間に引かれた生物地理学上の線である蜂須賀線にその名をとどめている。1953年5月14日、狭心症によって急逝した。享年50
杉山淳[スギヤマアツシ]
日本古典SF研究会会員、日本キリスト教文学会会員。絶滅動物や国文学関係を研究。近代文学の復刻企画・編集などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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