出版社内容情報
欧米では長く日の当たらない存在だったが、スーパーフードとしていま世界中から注目される海藻…世界各地のすぐれた海藻料理、海藻食文化の豊かな歴史をたどる。日本の海藻については1章をさいて詳述。図版多数。レシピ付。
内容説明
欧米では長く日の当たらない存在だったが、スーパーフードとしていま世界中から注目される海藻…世界各地のすぐれた海藻料理、海藻食文化の豊かな歴史をたどる。日本の海藻については一章をさいて詳述。
目次
序章 海藻とはなにか
第1章 大昔―歴史に埋もれた海藻
第2章 日本の海藻
第3章 中国と朝鮮半島の海藻
第4章 太平洋地域と南北アメリカの海藻
第5章 イギリス諸島と北欧の海藻
終章 今こそ海藻の時代
著者等紹介
オコナー,カオリ[オコナー,カオリ] [O’Connor,Kaori]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの文化人類学上席研究員。食物やファッションをはじめとする物質文化および大衆文化、ベビーブーマー世代の文化をおもな研究対象とする。食物史のすぐれた業績に対して授与されるソフィー・コウ賞を2009年に受賞
龍和子[リュウカズコ]
北九州市立大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
83
前章、海藻とはなにか。第1章は海藻の歴史から始まる。古代文明でも海藻は知られていたし使われていたことも知る。以降は日本の海藻文化、中国・韓国の海藻文化、欧米・北欧の海藻文化が紹介されているがやはり日本の海藻文化が深く広く根付いていることも知った。北海道で採れた昆布が日本海を通じて本州に持ち込まれそれが沖縄にまで波及したことは日本の海運技術もかなり高かったことが伺える。2018/06/25
けぴ
45
日本人にはお馴染みの海藻。ワカメ、昆布、海苔。日常的に食していますが、世界的には食べるものか無いときの非常食的な扱いのところが多いようです。また、その印象的な姿から陶器類の絵模様に使用することも多いとか。勉強になりました^o^2021/05/09
Kouro-hou
25
「あんなの食うの?」と外人に言われた経験が多かれ少なかれある「海藻」ですが、かつて人類の祖先がケルプハイウェーを辿って大洋を巡った頃から食べていた大恩ある食物だったのです。しかし当時の航海技術では海藻が大敵で命取りであったのも事実であり、主にギリシャ・ローマ時代のトラウマが「あんなの」に繋がっているとか。日本の海藻事情解説に一章費やし、日本人なのにそうだったのかと感心する事多数。昔のポリネシアの海藻をめぐる殺伐ぶりや、スコットランドの食料のみならず燃料染料肥料飼料と使い倒す様はライバル的焦りすら感じる。2018/07/13
くさてる
21
海に囲まれた島国である日本に住む人間としてはとても馴染み深い食べ物である「海藻」だけど、世界の目からみたらさまざま利用方法がある。そしていまや世界が注目するエネルギー源でさえあるのです。もりもり食べるのはアジアだけかと思っていたらそうでも無いと知れたのが良かったです。ヨーロッパの海藻料理が楽しい。それでもやっぱり日本の食については一章を割いて紹介。面白かったです。2018/06/14
秋良
19
サラダにのせたり味噌汁の具にしたり、そういえばおにぎりの海苔も昆布だしも全部海藻。大豆並みに無意識に食べてる海藻は、国によっては非常食扱い。用途はそれだけじゃなくて、食品の原材料のとこに書かれてる凝固剤も実は海藻由来だったりする。縁の下の力持ちみたいな。そういう海藻の研究をしたのがイギリスの女性で、熊本には彼女のための記念祭があるのも驚き。世界って何がどこで繋がるのか分からない。2022/10/10
-
- 電子書籍
- 乙女椿は笑わない 分冊版 18 マーガ…
-
- 電子書籍
- 会社をやめて馬主やります!―アキコノユ…