出版社内容情報
19世紀初頭にアメリカで生まれ、世界中で愛されているカクテル。カクテル誕生の謎、ファッションその他への影響や最新事情にも言及
内容説明
氷の普及やソーダ水の登場に後押しされて19世紀初頭にアメリカで生まれ、今では世界中で愛されているカクテル。原形となった「パンチ」との関係やカクテル誕生の謎、ファッションその他への影響や最新事情にも言及。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
目次
序章 カクテルとは何だろう?
第1章 カクテル誕生(蒸留の発見;ブランデー ほか)
第2章 カクテルの原形、パンチ(パンチとは何か;世界中で流行する ほか)
第3章 カクテルを育んだアメリカの酒場(バー;ホテル・バーの誕生 ほか)
第4章 世界に広まるカクテル(客船の喫煙室;アメリカン・バー ほか)
第5章 カクテル文化(ノンアルコール・カクテル;フード・カクテル ほか)
著者等紹介
カーリン,ジョセフ・M.[カーリン,ジョセフM.] [Carlin,Joseph M.]
『現代栄養学Nutrition Today』誌の記事を担当。マサチューセッツ大学ボストン校のオッシャー生涯学習機関プログラムで食物史を教えている
甲斐理恵子[カイリエコ]
翻訳者。北海道大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
92
カクテルなどほとんど飲んだことがない、と思いこんでいたが焼酎の水割りもカクテルの一種なんだね。マティーニ、ダイキリ、ジン・トニック、マンハッタン、トム・コリンズ、ブラディ・マリー他それぞれの解説が面白かった。トム・コリンズは海外に行くとピーター・コリンズやマイク・コリンズに名前が変わること、イギリスの海軍がジン・トニック発祥であること。そして日本酒に醤油とわさびを入れたブラディ・マルしかし日本酒に醤油なんていれたくないなあ。話は忘れたけれどトム・クルーズに『カクテル』という映画があった。図書館本でした。2020/04/10
くさてる
21
そもそもカクテルってなんだろう?それは一種類あるいは2種類の蒸留酒と甘味料、果汁、苦み酒を混ぜて、ピッタリのグラスで良く冷えた状態で出される飲み物。けれどその歴史は古く種類も多い。そんなカクテルについて知ることが出来る一冊です。図版も豊富でカクテルにまつわる文化やエピソードも楽しい。しかし焼酎の水割りもカクテルの種類に入ってしまうとは驚き。2017/07/13
シルク
18
へえ! 「カクテルの歴史を語るうえでパンチは欠かせない。というのも、あらゆるカクテルの原形がパンチだからだ。」(p.41)……そうなんだ~! 因みにパンチとは酒、砂糖、果実……ボウルの中に順番に、慎重にぐるぐるぐると、あわせて混ぜたお楽しみ。「さあ、磁器のボウルをここへ持て、/冷たく澄んだ水を満たして。/ジャマイカ・ラムのデカンタと/輝くきれいな銀のスプーンと/細かく砕いた砂糖の塊。/ナイフとふるいとグラスを順に、/香り高い果実も並べよう。そうすれば/時計が10時を打つまでは楽しめる。」(pp.45-7)2017/11/25
秋良
16
子供の頃、カクテルの図鑑を眺めては「大人になったら色んなカクテルを飲んでみたいなあ!」と思っていた。しかし大人になった今、果物をほとんど食べられない私が飲めるカクテルは、あんまり無かった!笑 果物や氷が気軽に使えるようになってから広まったお酒なので歴史は浅め。そしてバーテンダーの発想力と世界中に存在する個性的な蒸留酒のおかげで、今後も更に発展する可能性があると。ビール大好き人間でもギムレットには早すぎる。2022/05/23
もみち
12
【大学】カクテルとは、比較的最近・19世紀に誕生したものだった。だいぶん歴史が浅いことに驚いた。カクテルの元となる蒸留酒についての説明も詳しく書いてある。パンチが飲みたくなった。この酒がこの時代に流行ってどうこうという話がおもしろかった。2017/08/29