出版社内容情報
聖職者になるため都会に出てきた青年ノアは、頻発する聖遺物盗難事件に巻き込まれる。中世パリを舞台にした本格歴史ミステリー!12世紀、中世パリ。聖職者になるため都会に出てきた青年ノアは、頻発する聖遺物盗難事件に巻き込まれる。十字軍の帰還と暗躍する聖遺物ブローカー、そしてキリストを刺した「聖槍」の行方。中世フランスを舞台にした本格歴史ミステリー!
金澤マリコ[カナザワマリコ]
内容説明
パリに暗躍する聖遺物窃盗団と連続殺人、キリストの「聖槍」と十字軍、そして「沼地の魔女」と神明裁判―聖俗混沌とした中世パリを舞台にした本格歴史ミステリ!
著者等紹介
金澤マリコ[カナザワマリコ]
千葉県生まれ。上智大学文学部史学科卒。現在は高校の非常勤講師として世界史などを担当。2015年、島田荘司選第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作『ベンヤミン院長の古文書』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rosetta
6
★★★☆☆十一世紀のパリ。聖遺物を巡り暗躍する窃盗団、威信を掛ける修道院。謎を追うのはイギリス貴族の跡取りの神学生と医学者の卵の家出少女。巡礼の途中でパリに居座った地方の親方。そして謎のハンサム大道芸人。キャラクター小説ではあるが時代の雰囲気はよく出ていると思う。薄めた佐藤賢一って感じかな。それにしても中世のキリスト教って本当にクソ(笑)。誤植を2つ発見。P150「フィリップ七世」→「ルイ七世」。P226「一九九一年」→「一0九一年」2017/06/21
のゑる
2
1191年のパリを舞台に、縮絨工親方のオットー、神学生のノア、医学を志すドミニクがひょんなことから出会い、共に過ごし、謎を解決するために奮闘する。キャラクターが立ち、親子ほど年の離れたオットー、生まれ育ちの良いノア、ひとり女性のドミニクの3人は、年齢も境遇も性別も超えて信頼しきっている関係がとてもよかった。ヴェロニクも良い。聖遺物を巡る教会の権威や、民衆の娯楽などの文化にも信仰が篤く、興味深かった。誤植が気になったのと、章立ての「千百九十一年 冬」は年が明けているので1192年では……と思うなど。2022/08/01
うんの
1
中世のパリを舞台にした小説がことごとく面白いとは。2017/06/14
ゆずこ*
0
★★2017/06/23