出版社内容情報
本書はカラフルな地図や表やグラフを豊富にもちいてアラブの「今」を描き、将来への見通しをさぐる。アラブ世界は変化の渦の中にある。本書はカラフルな地図や表やグラフを豊富にもちいてアラブの「今」を描き、将来への見通しをさぐる。
全体は6章で構成され、見開きでひとつの項目。
巻末にはアラブ連盟22か国の面積や人口などといったデータ一覧も掲載。
マテュー・ギデール[マテューギデール]
リン・フランジエ[リンフランジエ]
太田佐絵子[オオタサエコ]
内容説明
世界の地政学を一変させた「アラブの春」。国際社会の表舞台で、激しい変動を経験したアラブ世界を理解するために徹底分析!地図やグラフィックによる画期的地政学。
目次
「アラブの春」以後
アラブ諸国―過去と現在
権力と政治
戦争と平和
人々と社会
経済と発展
変革と革命
民主主義への長い道のり
付録 アラブ連盟の22カ国
著者等紹介
ギデール,マテュー[ギデール,マテュー] [Guid`ere,Mathieu]
トゥールーズ第二大学教授兼研究部長。ソルボンヌ大学で言語学博士、アラビア語教授資格者となり、サン・シール陸軍士官学校常任教授、ジュネーヴ大学教授を歴任。イスラム研究家であり、地政学に精通するアラブ問題専門家でもある
太田佐絵子[オオタサエコ]
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
4
アラブ世界とは、イスラム教を特徴とする共通の歴史、文化、言語を持っている、そうな。まあ、ウマイヤ朝、アッバース朝、オスマン朝で、重なっているところがアラブ世界のようかな。すごい大雑把だけど。 個人は歴史があり、商人はやり手のイメージがあるし、これだけ大きな面積(と人口)を統制していた過去があって、興味深いのだけれど、現在はねえ。どうして、こんな体たらくなのだろう。かつては欧州を上回る技術や文化を誇っていたのにね。勝手な想像だけど、イスラム教に固執し過ぎなのではないかなぁ。変化=善なのかな。個人的意見。2025/06/21
noko
2
内容は良い。図もたくさんあるし、カラーになっていて見やすい。でも翻訳が本当におかしい。AI自動翻訳にかけて、ちょこっと直した程度な気がする。日本語的に意味が通じないところが、何箇所もある。イブン・タイミーヤという人物を初めて知った。ここ数十年良く聞くジハードを呼びかけた人。今日でも論争の的となる法学者だそうだ。オスマン帝国が広大なエリアを占領したのは、凄まじい。しかし、その広大なオスマン帝国が崩壊前後は、領地及び周辺諸国において、急激な刺激となり、予期しない結果(植民地化)になったのだと思う。2021/04/30
T-hiro
2
原題"Atlas des pays arabes/Un Monde en effervescence"邦題の通りの内容で、中東地域の地政学の現状の方。地図表示&地域全体を押さえた書き方なので、解りやすいしいろんな国に跨がって、状況が理解できる。何度も記述があるが「アラブの春」を転機に書かれたのかなぁ、と思われる本。歴史、政治、戦争、人種、経済、変革と革命、というテーマで、それぞれ述べられている。2018/08/27
ひ※ろ
1
★★★☆☆2022/08/13
カマル
1
経済と発展という観点からアラブ世界をみたのは私にとっては初めてだった。将来アラブ世界に関わる仕事がしたいという漠然とした希望はあるが、まだ具体的に何がしたいのかはっきりしていないのでこの本をきっかけにアラブ地域に関わる様々な分野の問題への知識を深めるところから始めたい。2017/08/31