本格ミステリ・ベスト１０〈２０１６〉

探偵小説研究会【編著】

原書房（2015/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 167p／高さ 21cm
• 商品コード 9784562052707
• NDC分類 910.26
• Cコード C0093

出版社内容情報

国内最大規模のベストミステリ・ランキング、書店員ここだけのオススメアンケート、インタビューは倉知淳、早坂吝の２本立て！

国内最大規模のベストミステリ・ランキングのほか、書店員ここだけのオススメアンケート、インタビューは『片桐大三郎とXYZの悲劇』の倉知淳、『虹の歯ブラシ』の早坂吝の２本立て。毎年恒例の「ミステリ作家の予定と近況」も充実！

目次

国内本格ミステリ・ランキング
国内本格ミステリ２０１５　ＭＹ　ＢＥＳＴ　５全アンケート回答
「国内本格」座談会　乱歩歿後五十周年は本格と変格の大混戦　小田牧央×蔓葉信博×廣澤吉泰
インドが送り出した傑作『女神は二度微笑む』２０１５年の映像本格
伸長するライト文芸とラノベ・ミステリのジャンル再考　ライトノベル・ミステリ遠征
ＩＮＴＥＲＶＩＥＷ　ＭＡＮ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＹＥＡＲ　倉知淳
そうだ！オススメのプロ書店員さんに訊いてみよう！
江戸川乱歩歿後五十周年のミステリコミック事情　ミステリコミック事情２０１５
ＩＮＴＥＲＶＩＥＷ　注目の気鋭２０１５　早坂吝
戦後七〇年、若冲生誕三〇〇年、大坂城落城四〇〇年―記念日ものに傑作が集中　歴史・時代ミステリ２０１５
復刊の新しい動きに期待　復刊ミステリ２０１５
第十九回装幀大賞選考座談会
２０１６年ミステリ作家新作近況会
海外本格ミステリ・ランキング
海外本格ミステリ２０１５　ＭＹ　ＢＥＳＴ５　全アンケート回答
「海外本格」座談会英米対決―本格はアイデアか、小説か
江戸川乱歩歿後五十年目の後期クイーン的問題　ミステリ周辺書２０１５
シャーロック・ホームズとの共同推理が熱い『大逆転裁判』　２０１５年の本格ミステリゲーム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Tetchy]

1年の本格ミステリシーンを振り返るコラムの方はいつも通りで独自企画がなかったことが寂しい。コラムはいつも思うのだが、4ページの分量にとにかく多くの作品を紹介しようと各筆者が作品の乱れ撃ちをしている内容が単なる作品名と作者名の羅列にしか思えない。しかし本格ミステリは2015年になってもなお枯渇せず、寧ろ新しいアイデアによってさらに可能性が広がっているように思えてならない。さらにかつて幻とされていた海外の本格ミステリも次々と訳出され、それが現代でもなお通じるという事実がこのジャンルの奥の深さを物語っている。

2016/07/24

[山田太郎]

なんかこの手のランキング本が参考にならなくなってきた。多分若者についていけなくなってきたのだろう、おじさんが。しかし、このミスより読んでて楽しい。

2015/12/28

[coco夏ko10角]

ランキングは今年は結構納得な感じ。倉知淳さん・早坂吝さんへのインタビュー面白かった。近況報告で気になってたシリーズについて触れてる作家さんがいて嬉しい。しばらくパラパラ色んなページを読み返す。

2015/12/06

[流言]

早坂吝へのインタビューを目当てに購入。デビュー作『○○○○○○○○殺人事件』がこれだけ注目されているにも関わらず『もっと受けると思ったが、現実はこんなものなんだろう』と切り捨てる自信家ぶりに今後への期待が高まる。メフィスト賞作家では井上真偽も高く評価されており、引き続きチェックを続けたい。メフィストといえばランキングトップの深水黎一郎の『ミステリーアリーナ』はまだ読めていないので優先的に手を取りたいところだ。海外ミステリに関しては、ミステリフリークの本書でさえあまり紙数を割けていないのを見ると今後が不安。

2016/04/01

[はれひめ]

ミステリーマニア向けのガイド本。ポイント制でランクイン発表。雌伏勢作家さんの躍進を讃えてる評論っぷりが微笑ましい。既読本に登録するのはおこがましいが忘備録として。まだまだ未読本多数。今年はミステリーを読むぞ。

2016/03/16