出版社内容情報
超絶思考の数学者、バカミス界の准教授・増田米尊が戻ってきた!
超絶思考の数学者、バカミス界の准教授・増田米尊が戻ってきた!
目が覚めると書いた記憶のない物語が画面に映し出されている。
いったい誰が何のために? それに誰かに監視されているようだ……。
増田は「犯人さがし」を始めるのだが……
内容説明
綾鹿科学大学大学院准教授・増田米尊は異変に気づきつつあった。何人もの女性から言い寄られるなどなかったことだ。発表用の論文が書いた記憶のない小説に入れ替わっていたり、何者かに監視されているようだったりと、とにかくこれまでと違うのだ。増田はもちまえの学者魂から真相を探るのだが…
著者等紹介
鳥飼否宇[トリカイヒウ]
1960年福岡県生まれ。九州大学卒。2001年『中空』で横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞しデビュー。2009年には『官能的』が第62回日本推理作家協会賞候補作に選定される。正統派本格ミステリからアバンギャルド、バカミスまで据えた独自のフィールドを歩む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うめ
25
素敵で良い感じにお下品なバカミス。げらげら笑った。だけれどもこうしてバカを貫きつつも、きちんと仕掛けるのって、手間暇かかってると思う。こういうの好き。バカミスで世界平和を!私の地元でもあり、著者の地元でもある北九州広報もきちんとしてらっしゃる。もっと。2018/05/23
oyai
11
過去に掲載された短編3作を作中作として構成される長編。ミステリーとして読むより不条理小説として読む方が良いか?ミステリーと思って読むと「なんだこれ」になりそうな超バカミス。面白いか面白くないか評価が大きく割れる作品。増田准教授ものはこれで最後か?2015/05/05
たこやき
10
発表時期がバラバラな短編作品を結びつけて1本の長編に。それぞれ、かなり無茶苦茶な短編ながら、読み応えが十分にあって面白かった。ただ、その本編は……というと、バカミスというのを意識しすぎと言うか、気合が入りすぎて逆に無理矢理感を覚えてしまった。このシリーズは久々に読んだので(実に6年ぶり)、思い出補正が掛かっている可能性は高いのだが、過去の作品の方が好きだったかな、と……2015/09/13
ふう
10
エロ満載だけど下品な感じはなく(むしろ上品?)、かなりしっかり作りこんであるバカミス。帯(裏は鯨統一郎と霞流一の著作が並んでいて非常に納得)の文句が「増田米尊准教授(まだかよ)が帰ってきた(またかよ)」的なものだったが、内容は「次作も乞うご期待(できるのかよ)」なオチだった。短編に書下ろしを加えて長編に仕上げてあるみたいなので、短編としての初出時に「正解」をどうしてたのかちょっと気になる。2015/04/01
ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)
9
★★★☆7 まごうごとなきバカミス。時々送られてくる謎短編の真相に驚愕した覚えがあります。官能的よりさらにパワーアップしたエロ度もグッド