出版社内容情報
トロイの木馬の中でギリシア人がニンジンをかじった理由は?
日本では「カボチャ」とひとくくりにされるパンプキンとスクワッシュの多様性とは?
身近な野菜の起源、分類、栄養といった科学的側面から歴史、迷信、伝説、文化まで、
驚きにみちた野菜のすべてが楽しくわかる
内容説明
起源、分類、栄養から歴史、迷信、伝説、文化まで。野菜の知られざる物語。
目次
第1章 アスパラガス、フランス国王を誘惑する
第2章 インゲンマメ、暗黒時代を終わらせる
第3章 ビーツ、ヴィクトリア朝時代の淑女を赤面させる
第4章 キャベツ、ディオゲネスを当惑させる
第5章 ニンジン、トロイア戦争に勝利をもたらす
第6章 セロリ、カサノヴァの女性遍歴に貢献する
第7章 トウモロコシ、吸血鬼を作る
第8章 キュウリ、ハトを装う
第9章 ナス、イスラム教の指導者を気絶させる
第10章 レタス、不眠症の人を眠らせる
著者等紹介
ラップ,レベッカ[ラップ,レベッカ] [Rupp,Rebecca]
児童文学作家、テクニカルライター。子供向けや大人向けの十冊以上の著作がある。細胞生物学および生物科学の分野で博士号取得。多くの雑誌に寄稿している。米国バーモント州在住
緒川久美子[オガワクミコ]
フィクション、実用書など幅広い分野の翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨクト
21
タイトルと表紙に惹かれて。内容は野菜と歴史。上巻ではアスパラガス・インゲンマメ・ビーツ・キャベツ・ニンジン・セロリ・トウモロコシ・キュウリ・ナス・レタスについて。人間が栽培した理由、広く食べられるようになったわけ、効能など、今当たり前に食べている野菜が愛おしく思える。自分の胃袋に入る瞬間「長旅ご苦労様です」と言いたくなる。2015/09/27
くさてる
13
アスパラガス、インゲンマメ、ビーツ、キャベツ…といった野菜の歴史を通じて、世界の歴史と文化の発展を語る一冊。エピソードが豊富でちょっとしたトリビアもたくさん楽しめる内容でした。まず第一に食べ物として、ではあるのだけど、同時にさまざまな付加価値を添えられることによって人間の歴史に彩りを与えてきた存在が、野菜であるということが分かります。面白かったです。2015/06/09
もえたく
10
世界を変えた野菜の歴史上巻。著者がアメリカ在住なので、リンカーンやフランクリンなどのアメリカ大統領が頻繁に出てきてとっつきにくい部分もありますが、歴史上の有名人と絡めてアスパラガス、ニンジン、トウモロコシなどの野菜が語られていて楽しい。2016/05/08
橘
9
タイトル・サブタイトルは忘れて本文を読もう。身近な野菜の歴史が、R指定から生物科学の領域まで、自由な発想で畳みかけるように記述される。世界を股にかける野菜たちと、それに翻弄される人間の歴史…?2018/05/28
ああああ
8
野菜の歴史や成分はもちろん雑誌の端っこに乗ってるようなトリビアネタがわんさか溢れている本。面白い。西洋史はじめ世界史に詳しければ一層楽しめるだろう。いま食卓に並んでいる野菜くんたち、あたりまえのような顔をしているけどキミたち農耕の歴史1万年の中で、勢揃いできるようになったのはつい最近なんだね。2015/03/17