変わりゆく内閣安全保障機構―日本版NSC成立への道

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562051298
  • NDC分類 393
  • Cコード C0031

出版社内容情報

安倍内閣のもとで国家安全保障会議がスタートする。
この「日本版NSC」はこれまでの国防会議とどこが違い、どの立場がどう影響を及ぼすのかを、
戦後安保体制の歴史をたどりつつ図表などとともに詳述。

内容説明

内閣官房で安全保障の最前線にいた気鋭の国際政治学者による日本の安全保障の現在。50年代の「国防会議」時代から日本版国家安全保障会議にいたる道のりを証言や法令などとともに丁寧に読み解き、その変遷と安全保障のありようを詳解。

目次

第1章 国防会議時代(国防会議の創設と始動;国防会議改革論のゆくえ;国防と総合安全保障)
第2章 安全保障会議への改編(国防以外の緊急事態対処と中曾根行革;「重大緊急事態」をめぐって)
第3章 危機管理・事態対処機能の強化(危機管理と橋本行革;安全保障会議の改革と事態対処)
第4章 日本版NSCへ(第一次安倍政権と日本版NSC構想の挫折;民主党政権における検討;第二次安倍政権と日本版NSCの成立)
補論 アメリカのNSC(アメリカのNSCの法制;アメリカのNSCの組織)

著者等紹介

千々和泰明[チジワヤスアキ]
防衛省防衛研究所戦史研究センター安全保障政策史研究室主任研究官。1978年生まれ。広島大学法学部卒業。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程修了。同博士後期課程修了。博士(国際公共政策)。ジョージ・ワシントン大学国際関係大学院アジア研究センター留学、京都大学大学院法学研究科COE研究員、同公共政策大学院日本学術振興会特別研究員(PD)、防衛省防衛研究所戦史部教官、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付主査などを経て、2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

4
図書館の新着本の棚で新品ピカピカの本書を見つけ勢いで借りてきました。内閣安全保障室機構の歴史的変遷や日本版NSCの意義と課題が纏め上げられている。如何せん内閣官房を中心とした会議体の細々とした設置趣旨や制度設計の説明に終始している。形だけでなくどこまで実効性のある機構として役割を果たせるのかが気になるところ。最近は産経新聞でも戦中の日本のインテリジェンス能力は高レベルだったと懐かしんでいるが、対外的な安全保障政策の企画立案の基本となる情報収集と分析能力に関する人材育成は喫緊の課題かと思われる。2015/03/03

だいちゃん

1
日本の内閣安全保障機構を戦後すぐに設立された国防会議と国防会議事務局からたどっていく本。 歴史から辿ることで、これまでイマイチわからなかったNSS・事態室間や、NSS・内閣危機管理監間のデマケの理解が深まった。 この本を手に取ったのは、他国の安全保障機構や国防省内の文官・制服組織のあり方がどのようなものであるか理解し、もって日本の安全保障関係の組織のあり方を考えるヒントが欲しかったからだ。 日本の組織の現状についても示唆を得て、また、他国について調べるとっかかりもできたので、有意義な読者であった。2021/03/15

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