出版社内容情報
自然現象と人類の関わりの歴史を、豊富な図版を用いて解説。
地球科学と文化史を結ぶ、新しいタイプの自然誌入門。
火山は古来より神話に描かれ、芸術家にインスピレーションを与えた。
噴火のメカニズムから歴史まで。
内容説明
人類が火山をどのように受け入れ、インスパイアされてきたかをビジュアルに紹介する。火山のメカニズム、歴史、芸術や文化への影響を豊富な図版とともにときあかす。地球科学と文化史を結ぶ新しいタイプの自然誌入門。
目次
第1章 古代文明と神話と聖書の火山
第2章 地理学と科学と火山の魅力
第3章 「恐るべき火の氾濫」
第4章 サー・ウィリアム・ハミルトンとヴェスヴィオ山の魅惑
第5章 グラハム島の誕生とポンペイの最期
第6章 クラカタウが世界を揺るがす
第7章 「夜が消えた」―渦巻き派と火山
第8章 移動する溶鉱炉
著者等紹介
ハミルトン,ジェイムズ[ハミルトン,ジェイムズ] [Hamilton,James]
バーミンガム大学学芸員および名誉教授。美術史家、学芸員
鎌田浩毅[カマタヒロキ]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。1955年生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省を経て97年より現職。理学博士。専門は火山学・地球科学。テレビ・ラジオ・書籍で科学をわかりやすく解説する「科学の伝道師」
月谷真紀[ツキタニマキ]
上智大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コーキ
1
火山について、文化史・美術史。エンペドクレスがエトナ山の火口に飛び込んだり、噴火が始まっているのに山に登り返してみたり、火山のエネルギーもすごいけど、人間も負けず劣らず破天荒。被害も甚大だが、思わず魅了されてしまう噴火という現象。いちどは立ち会ってみたいと思う(もちろん安全なところから)。2020/09/09
takao
0
火山の図版2017/04/11
くらーく
0
TVの巨大噴火とシンクロしていて、思いが深まったかな。絵画を中心にして火山との関係なので、ちょっと物足りないかも。 ただ、富士山、浅間山など東京近郊の火山も心配だけど、せいぜい県単位。日本だと南九州の火山群や朝鮮半島の火山群の被害は、国や地域の被害になるだろうし。 イエローストーンなんかだと、種の存亡に関わるかもしれないし。 なんて、思いをめぐらしながら、読んでいました。 一度、ハワイで流れる溶岩を生で見たいなあ。2014/05/17
じゃすてぃん
0
火山と人類の歴史いうテーマに話が絞られる事で芸術と科学(と哲学?)の歴史的な関わりが見えて来ると思った. 名のある画家の描いた絵が沢山載っているので何も考えずに読んでも楽しめると思う. しかし昔の人はホイホイと噴火中の火山に登ってるがガスとかは大丈夫だったんだろうか…2022/02/11