日本兵を殺した父―ピュリツァー賞作家が見た沖縄戦と元兵士たち

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日本兵を殺した父―ピュリツァー賞作家が見た沖縄戦と元兵士たち

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562049257
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

第二次大戦時に米国軍海兵隊員だった父は、死の間際に「自分は沖縄戦に加わり、日本兵を殺した」と告白した。
作者は父と同じ部隊にいた元兵士たちを訪ねてインタビューし、沖縄へ飛び、戦争の凄惨な実像に迫っていく。

内容説明

自分は沖縄戦に加わり、日本兵を殺したと告白し、死んでいった父。あとに残されたのは謎の写真と日本人のパスポート。ピュリツァー賞作家は、父の真実を知るために帰還兵たちを訪ね、沖縄へ飛び、戦争の凄惨な実像に迫っていく。

目次

第1部 父の戦後(一九六五年、冬の夜;スタークウェザー ほか)
第2部 場所と歴史―グアムと沖縄(グアム;沖縄)
第3部 一二名の海兵隊員(海兵隊員、死にやがれ!―レパント;死からの帰還―グラーナート ほか)
第4部 亡霊の島―沖縄を訪ねて(礼節の国;墓 ほか)

著者等紹介

マハリッジ,デール[マハリッジ,デール] [Maharidge,Dale]
作家・ジャーナリスト。1956年生まれ。And Their Children After Themで1990年度ピュリツァー賞ノンフィクション部門受賞。現在、スタンフォード大学とコロンビア大学でジャーナリズムを教えている

藤井留美[フジイルミ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモ

55
第二次世界大戦で沖縄で戦ったアメリカ兵。帰国後、外傷後ストレス障害になる人が多くいた。著者の父も戦後まもなく怒りの発作がでるようになった。著者は家族に暗い影を落とした父の過去をたどることにした。赤ちゃんの射殺を止められなかったことを悔やむ兵士。同じ隊の兵士が少女を強姦したことを憎み続ける兵士。地上戦となった沖縄の人々の苦難に胸が痛む。沖縄の女性がアメリカ兵にけがの治療を受け、自分たちがいかに日本兵から酷い扱いを受けてきたか分かる場面もつらい。また著者が少女を強姦したアメリカ兵と対峙する場面が心に残った。2021/10/28

おかむら

32
勝った側の兵士の戦後。しばしば怒りの発作に襲われる父に怯えて暮らす家族(著者は長男)。戦争体験をあまり語ることなく亡くなった父。残された1枚の写真から元戦友たちを探し出し、父たち海兵隊が沖縄でどう戦ったのかを辿るノンフィクション。沖縄戦はアメリカ側にとっても悲惨な戦いだった。20歳前後の田舎の素朴な青年たちが戦場で変貌していく様が恐ろしいし悲しい。2021/09/13

たまきら

26
原著タイトルはプライベート・ライアン系。邦語はNHK特番から。大義があった良い戦争とされる第二次世界大戦(太平洋戦争コミ)から帰還した元海兵隊員の父親の足跡を追ったルポだが、読み物としても面白い。一気読みしてしまった。話は、戦争ではなく父親の突然の暴力に怯える著者家族の描写から始まる。そして、戦争に正義などない、という当然の結論が老人たちの証言で示される。政府の言葉やお涙頂戴モノ戦争映画・小説を楽しむのは上等。でも疑え。弱い者・意見の違うものを武力鎮圧し、蹂躙する世界を正当化する人生は、空しい。2017/11/08

昼夜

23
「永遠の0」のように筆者の父親と同じ部隊にいた12人の元海兵隊員に話を聞いた。彼らの生々しい体験談と戦争の後遺症よりも一億玉砕を掲げていた日本と米軍兵士は徴兵された兵士の全体の7.5%しか戦わなかった兵力の差と私が見た映画とかドラマでは必ず米軍は投降しろってビラが巻かれていたのに実際は投降するようにとビラを撒いたが投降してきた兵士を捕虜にすることはなかったしする方針でもなかったのがショックだった。2014/11/07

ケニオミ

13
本書は大きな収穫の本でした。僕の父は十代の時満州で終戦を迎え、その後抑留された経験がありました。子供の頃の僕にとって父は酒乱気味で、時々怒りを爆発させる予測のつかない人でした。戦中、戦後には非常につらい経験をしたようなのですが、いくら促してもその件には貝のように口を噤んでいました。この父の性格を筆者の父や父の海兵隊の戦友の多くが共有していることを本書を読んで知りました。今ではPTSDと立派な病名がありますが、昔ならただの変人です。本書を読んで、父のことをより理解できる気がしています。でももう父はいません。2013/10/22

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