内容説明
東アジアの冷戦構造の残滓、分断された国家、中国と台湾、そして南北朝鮮…。その歴史的経緯と現在進行中の諸条件を、国際関係、経済、環境等、それぞれの専門領域から検証…。超大国化する中国、挑発する北朝鮮、そしてそのカウンターパートそれぞれの今後の行動、その関連性を展望し、域内の共生可能性を模索するための諸条件を提示する。
目次
第1章 「共生」概念の検討―現代東アジア研究への視座
第2章 中国と台湾の「共生」は可能か?―シナリオ・プランニングによる中台の将来像分析
第3章 中台関係の安定装置としての経済交流
第4章 関与(engagement)からみる韓国の対北朝鮮・統一政策の展開
第5章 金正恩体制の構築過程―2008年~2012年
第6章 朝鮮半島における「共生」と南北経済関係
第7章 執筆者座談会・東アジア分断国家における共生とは―未来展望
著者等紹介
今村弘子[イマムラヒロコ]
1976年、東京大学教養学部アジア科卒。日本貿易振興会、聖徳大学、在中国日本大使館勤務を経て、1999年より富山大学、2001年より同大学極東地域研究センター、現在、同センター長、教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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