出版社内容情報
近代になって教育のために導入された「平安の形」を解明することによって、沖縄空手道の真の姿を解明しようとした画期的著作。
世界に誇る身体思想を具現する空手の本質を、多様な角度から検討し、浮き彫りにしていく好著。
内容説明
空手道の真髄「平安の形」を解明する名著。1000におよぶ写真で究極の形を徹底検証。
目次
空手の歴史
空手の発祥
「平安の形」の成り立ち
「チャンナン」の形
首里手の変革
武道の価値
身体思想の変化
動歩行と静歩行
腰と骨盤
不安定の中の安定〔ほか〕
著者等紹介
新垣清[アラカキキヨシ]
1954年(昭和29年)沖縄県那覇市生まれ、米国ユタ州ソルトレイクシティ在住。沖縄空手(首里手)の基本であり、かつ究極の形であるとされているナイファンチの形を極めて解明し、さらに『沖縄空手道の歴史』(原書房)によって、謎に包まれていた琉球王国時代の武術として伝承された空手の歴史を、はじめて解き明かした現代空手家として世界的に有名である。沖縄空手道無想会会長、最高師範。米国硬式空手連盟会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へむりく
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失伝した空手研究で最も正解に近い(と僕は思っている)新垣氏による平安型の解説書。著者はこれまで、物理学用語を使って説明しようとするものの物理学の理解が誤っていたりして逆に伝わりにくいことも多かったが、今回は分かりやすくまとまっていた。「歩み足」「突きは手が先」「逆突きはない」他、「猫足→橦木立ち」「技のタイムラグ」などで平安型を解いていく。これ、出していいんだろうか?と感じる。凄い内容だ。全ての空手家は読むべき。そして自身が学んできたものが本当に「空手」と言えるものなのか、恐れずに顧みてほしい。2013/06/02