出版社内容情報
今から1000年以上前に中国で発明された火薬は、世界中に途方もない影響を与えた。
400年にわたり中国は火薬の製法を門外不出としていたが、
あるモンゴル兵士がその秘密をイスラム世界に漏らし、
火薬はオスマン帝国とムガル帝国の勃興に重要な役割を果たすことになる。
さらにはヨーロッパ人による支配拡大にも一役買うことになった。
中国の煉丹術師から、コンスタンティノープルの劇的な陥落、
長篠の合戦、ガイフォークスの陰謀事件、ダイナマイトの発明まで、
人間の歴史と火薬や爆発物との密接な関係を描く。
写真・図版110点収録。
内容説明
中国の錬丹術師からイスラム帝国の勃興、ヨーロッパの戦場まで。世界の転換点に少なからぬ影響を与えてきた火薬の歴史に迫る。
目次
一六〇五年一一月五日―火薬陰謀事件
火の薬
火薬の誕生
発火装置と爆弾
ロケットと砲
西方へ伝播した中国の発明
火薬とイスラム帝国
ヨーロッパに伝わった火薬
火薬の製造
新たな火薬兵器
火薬はいかにして近代ヨーロッパをつくったか
火薬兵器がヨーロッパへ与えた影響―ミルトンとスウィフト
アメリカ大陸とアフリカにおける火薬
東洋の新たな火薬兵器
火薬の平和的利用
黒色火薬時代の終焉
著者等紹介
ポンティング,クライヴ[ポンティング,クライヴ] [Ponting,Clive]
1946年生まれ。行政職、ウェールズ大学スウォンジー校准教授を経て、現在スウォンジー大学の名誉研究員
伊藤綺[イトウアヤ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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