出版社内容情報
ホックが長い間書き続けてきたシャーロック・ホームズのパスティーシュ小説がはじめて1冊に。そして本書が最後の単行本、そして追悼本となった。最後まで改稿を重ねた名人がつむぐ珠玉の12編!
内容説明
「最後の事件」の直前の出来事、エラリー・クイーン風のホームズ譚、“あの女”そしてタイタニック…。E.D.ホックがみずから手がけた“最後の”作品集。
著者等紹介
ホック,エドワード・D.[ホック,エドワードD.][Hoch,Edward D.]
1930‐2008年、アメリカ。エラリー・クイーンに師事し短編を中心に数々の名作を生んできたミステリ界の大御所。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)会長などを歴任、2001年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞巨匠賞を受賞
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。日本推理作家協会、日本シャーロック・ホームズクラブ会員。シャーロキアンの国際団体BSI正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
24
『クリスマスの依頼人』など読んだことがある作品もあったけど楽しめる作品集でした(笑)「語られざる事件」を題材にした作品とかは良かったな~(笑)ちょっと最後の『瀕死の客船』は微妙な感じではあったかな~。あとは表紙が少し・・・。エドワード・D・ホックはヤッパリ良いな~(笑)もっと作品を紹介してほしいな(笑)2013/01/06
きゅうり
10
イベントでホックの本を、と思ったのですがオリジナルは見つからなくて、シャーロック・ホームズのアンソロジー短編集。短いながらも各話謎解きを考えながら楽しく読めました!こういった形でホームズのアンソロジー(パスティーシュ)があるのも知らなかったので新鮮でした。クリスマスの陰謀が特に面白かった!2016/02/23
mizuha
9
趣向を凝らした12の事件。本家より軽やかな印象がするホックのホームズ。さすが短編の名手だけあって、薄味ながら存分に楽しんだ。それでも、イギリスよりアメリカ、ホームズよりサム・ホーソ-ンだと感じるのは思い込みが過ぎるか…。2014/07/01
K
8
本家を読んでるように、違和感無く楽しめた。瀕死の客船はミステリー要素に拘らないところが隠退した設定に忠実だなと。なかなか楽しめました!2013/05/19
エチゴヤ
7
ホームズからホーソーン先生のようなアメリカ風の爽やかさが感じられる時があるのも、長い間あちらこちらに書き溜めたホームズ物をまとめた一冊なので統一感にイマイチブレがあるのもご愛嬌。最後の「モントリオールの醜聞」と「瀕死の客船」はなんともノスタルジックでした。2014/06/12