出版社内容情報
聖書の物語、詩人・知識人の含蓄のある言葉、またワイン文化にはイギリスが深くかかわっているなどの興味深い挿話をまじえながら、その起源から世界中に広がる現代のワインまで、該博な著者がワインの魅力を語り尽くす。
内容説明
文化や宗教とともにひろがるワインの多様な歴史を描く。ワイン好きの明治天皇など、豊富なエピソードを収載。
目次
第1章 ワインの聖なる起源
第2章 一神教ユダヤ教のもっとも忠実な友
第3章 そしてワインは神となる
第4章 唯一神の血
第5章 絹の道、ワインの袋小路
第6章 イスラムにおける禁じられた歓び
第7章 キリスト教とローマの拡大の跡をたどって
第8章 贅沢、静寂、快楽
第9章 世界に向かって
第10章 テロワールの未来
結論 ワインを飲む幸せ
著者等紹介
ピット,ジャン=ロベール[ピット,ジャンロベール][Pitte,Jean‐Robert]
1949年、パリ生まれ。倫理学・政治学学会会員。パリ第4(ソルボンヌ)大学学長(2003~2008年)。文化地理学にかんする著書多数
幸田礼雅[コウダノリマサ]
1939年、東京生まれ。1966年、東京大学文学部仏文科卒業。英仏文芸翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずこまめ
5
ワインの歴史をざっくりと。ワインと宗教の関係から日本のワイン事情まで、幅広く網羅。人間はワインと共に生きてきた。これからも、ずっと一緒に。2015/05/06
takao
2
ピノとリースリングは野生のブドウに近い。 メソポタミアではワインは山のビールと呼ばれた。2017/06/05
Christena
1
ワインの歴史について、地域別に紐解いた内容。古くはコーランや聖書の記述から遡り現代まで。それらの書物を始め、アラビアンナイトやブリアサヴァランの美味礼讚などの古典からの引用も多く、知的好奇心が刺激される本でした。『神の雫』にも言及していて、この著者はナニモノだろうかと気になります。ワインを飲みながら読了!2013/09/03
めろりん
1
手間はかかったけれど、完読した甲斐あり。ワインの創世記(ほとんど神話)から現代にいたるまでの概観がよくわかった。特に、宗教との関係や、昔の人のワインに対する物の見方などの考察は興味深い。日本酒も関東では江戸時代水で割って飲むのが普通と聞いたけれど、ワインも昔は水で割っていたらしい。「神の雫」も出てきます!ワイン好きならこのくらいは基本知識でいきましょう(笑)。2013/03/14
主任のデリちゃん
0
ワインと宗教の話は勉強になりました。2014/04/12
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