出版社内容情報
ドイツ第三帝国の十数年のあいだに、地理、経済状況や政治、法律や社会生活がいかに変動していったのか。さまざな統計数値から組み上げた図表によって、その意外な実情を照らし出す好著。
内容説明
さまざまな図表やグラフ、地図によって一目瞭然のヒトラー政権下の「実情」。政治・経済から軍事、社会生活にいたる第三帝国の局面を200点におよぶ図表と地図で紹介。
目次
第1章 第三帝国の歴史
第2章 領土
第3章 経済
第4章 政権と指導者
第5章 警察と司法
第6章 国防軍
第7章 民族政策
第8章 社会政策
第9章 スポーツ・芸術文化・宗教
著者等紹介
マクナブ,クリス[マクナブ,クリス][McNab,Chris]
作家、編集者。軍事史および戦術・戦略のスペシャリスト。サバイバル関連の著作も多数
松尾恭子[マツオキョウコ]
1973年熊本県生まれ。フェリス女学院大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GaGa
34
ナチス帝国の実態を図表や地図を交えて綴った決定版とも言うべき本。ドイツ史を研究されている方は必読。ただ、説明は非常に丁寧でまるで知識の無い方でも楽しめます。今後、ナチス政権下のドイツが舞台の小説を読むときは必ず手元に置くことに決定。少しお高い値段ですが一生物と考えれば納得できる(結構買うか迷ったけれども・笑)2011/05/26
Isamash
26
クリス・マクナブ氏(作家・編集者:軍事史及び戦術・戦略スペシャリスト)2009年著作の訳本。第二次世界大戦でドイツ軍を破った主役は、米国映画による影響で、米英軍という感覚でいたのだが、改めて地図で戦場を辿ると、東部戦線での戦闘の規模の大きさと広がり、重要性が認識できた。また、独ソ戦でソ連が勝てたのは寒さに起因と思っていたが、本書によりヒトラー独裁による作戦の拙さ、独軍伝統的な補給体制の前近代性、更にはソ連の武器等の生産拠点の安全地域への迅速な移転とそれと米国援助による武器供給量の優越性もあったことも知る。2022/05/12
櫻澤さくら
8
表紙の兵士さんは武装SS、LSSAHの兵士さんだそうです。見るからに体格が違うのがすごいですね……。さすがLSSAH。2013/08/25
Akiro OUED
3
細部にこだわるドイツの兵器が生産量向上の重しになったとか、東部戦線への兵站に75万頭の馬を使ったとか、大日本帝国軍でも似た事例があったかもね。失業対策のために財政赤字を積み上げて、赤字は戦争でチャラにしようっての、ウクライナに武器を供給してる人にはチト耳が痛いんじゃないかな。2022/10/15
のりっく@泡沫戦史研究所(ワクチンうってもマスク・手洗い・うがい励行!)
3
ヒトラードイツの政権奪取から崩壊まで、地図と図表を多く配した百科事典的な資料本。歴史、領土、経済、政権と指導者、警察と司法、国防軍、民族政策、社会政策、スポーツ・芸術文化・宗教の9章に分かれており、さらっと流していると思いきや、秩序警察司令官(BDO)、高級SS及び警察指導者(HSSPF)、SS及び警察指導者(SSPF)の一覧などという珍品も!2015/12/06