出版社内容情報
永らく入手困難だった山之口貘のオリジナル詩集を45年ぶりに新装復刊! 本書は寡作で生涯に200点ほどしか詩を残さなかった詩人の作品集。ビキニ島の核実験をモチーフにした「鮪に鰯」など126篇を収載している。
【編集者からのコメント】
一篇の詩を書くのに四年もかけることがあったほど推敲に推敲を重ねたという山之口貘の詩は、どれも日常の言葉で書かれ、読むと「くすっ」と笑ってしまうような、不思議なユーモアがあります。本書は長いこと品切れになっていましたが、新装版として、再び貘さんを愛する皆様をはじめ、若い人たちにも手軽に手をとっていただけるよう、復刊しました。金子光晴が「日本のはえぬきの詩人と言えば、萩原朔太郎、それ以後は貘さんだろう」と讃えた山之口貘最後の詩集です。
内容説明
伝説の現代詩人、最後の作品集。
目次
野次馬
ひそかな対決
弾を浴びた島
桃の花
核
首をのばして
ある家庭
元旦の風景
十二月のある夜
かれの奥さん〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
34
表題作や「頭をかかえる宇宙人」「歯車」「告別式」と高田渡の歌唱で馴染み深い詩篇の他にも「ある家庭」「表札」「芭蕉布」「相子」など味がある詩集。貧しい暮らしに追われ嘆きつつも、それを笑い飛ばすような逞しい諧謔精神。女房は亭主に何かと口を出し、幼い娘は無邪気に図星を指し、タジタジの亭主である。生活の小さな気付き。市井の人々への優しい眼差し。我が身に返ってくる皮肉。沖縄への郷愁。反戦への思い。長じる娘への慈愛。生来詩人の所以たる「天から降って来た言葉」「生きる先々」が白眉。”…のだが…なのだ”調が著者らしい。2021/09/30
loanmeadime
19
茨木のり子詩集の「ほうや草紙」という詩に山之口貘のことがあったのでえあ草紙で読みました。こいの仕方/うんこの仕方まで/どれもまるでぼくの詩なのである、とあるように日常のできごとを普通の言葉で語っていますが、何か独特のリズムがあって読んでいて気持ちよくなる詩が多かったです。私も、詩人と同じで、(おちんちんを忘れて/うまれて来た)ミミコちゃんにやられました。ミジカナガグツ・・・2022/04/14
風花 kazahana
7
とても好きな詩集と出会った。一つ一つ この意味は?なんて何度も読み返したりしなくていい。ストンストンと落ちてくる。何と言っていいのか?と考えていたら 最後の方、兄貴の手紙という詩の中に 身辺雑記という言葉が出てきて そうか!そういう言い方か!と納得。昭和39年に初版が発刊されたとのこと。沖縄のこと 核爆弾のこと 疎開のこと そしてお金がないから借りたこと、そんな貧乏話しの数々。かわいい我が娘のこと。とても部厚い本なのに とんとことんとこ 読み進められました。そして 読み終わって娘からの後記にほっこりでした2024/05/27
あみ
4
色んな詩集。結構読みました。ほっこりファミリーなのですね。沖縄の話は興味深かった。2025/08/24
manabu
1
山之口貘の詩集。シラフの時は寝る前に少しずつ読んでいる。 今日の貘さん、夢を食うバクに原子爆弾と水素爆弾の悪夢をペロッと食わせた。 では、おやすみなさい。2014/06/10




