内容説明
聖杯とは何か?ケルトの伝説の大釜?それとも最後の晩餐で使われた杯?磔刑のキリストが流した血を受けた器?―不思議にみち、いかようにも解釈できる物語でありながら、いや、そうであるがゆえに、聖杯伝説に秘められた魔力は、西欧のいかなる神話にもまして、今なおいきいきと生き続けている。象徴性がこれほど豊かで、意味するものも多種多様であり、時には矛盾しているような神話は他に例を見ない。不思議と神秘にみちた聖杯の物語の起源をたどり、物語が生み出された中世ヨーロッパの時代精神を再現し、伝説に秘められた今日的意味を解き明かす、大いなる探索の旅路へ。
目次
第1部 知恵の木の三本の“枝”(第一の枝―ケルト;第二の枝―キリスト教;第三の枝―錬金術)
第2部 現代の神話(生きている聖杯伝説;女性不在;荒廃の地;傷ついた王;治癒)
著者等紹介
ゴドウィン,マルコム[ゴドウィン,マルコム][Godwin,Malcolm]
芸術家・彫刻家・デザイナー・作家・瞑想家。処女作“UNKNOWN MAN”(1987)は、アメリカで熱狂的ブームを巻き起こす。3年後の第2作“ANGELS”(『天使の世界』大瀧啓裕訳、青土社)は、いまなおベストセラーのひとつである。この20年ほどは、インドで、謎多き精神生活を送っている
平野加代子[ヒラノカヨコ]
1944年生まれ。学習院大学英文科卒業。加藤恭子翻訳グループ会員
和田敦子[ワダアツコ]
1945年生まれ。学習院大学英文科卒業。加藤恭子翻訳グループ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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