内容説明
第一次大戦の惨禍の原因をナポレオン戦術を誤解した軍事思想の適用に求めたリデルハートのケンブリッジ大学講座「18世紀から20世紀に至る軍事思想の動向とその欧州史に与えた影響」講演記録を増補改訂した近代軍事思想批判の書。クラウゼヴィッツやジョミニなどの系譜・展開を解読しながら、歴史事例に照応した理論・実践双方の誤読・誤用の悪影響を指摘。
目次
第1章 起源―一八世紀の軍事ルネサンス(決戦が成立しなかった事情;密集横隊戦法 ほか)
第2章 戦法の醸成者たち―ナポレオン戦法の胎動(分進合撃の発想者;機動力発揮の先覚者)
第3章 歪曲された理論―ヨーロッパを破壊したシステム(堅実な戦略の僣称者;大量集中理論の救世主 ほか)
第4章 反省(二千年の背景;生き残る法則 ほか)
著者等紹介
リデルハート,ベイジル・ヘンリー[リデルハート,ベイジルヘンリー][Liddell Hart,Basil Henry]
1895‐1970年、ケンブリッジ大学で歴史学を専攻。第一次世界大戦では陸軍将校として従軍し西部戦線で負傷。陸軍教育団に所属するが、1927年、大尉で退役。以後、作家ジャーナリストとして、軍事史、軍事評論家として活動
石塚栄[イシズカサカエ]
大正3年横浜市生れ。海軍兵学校卒。元海軍少佐。合衆国海軍水陸両用作戦学校卒。第一術科学校長。海上自衛隊幹部学校長を歴任。元海将
山田積昭[ヤマダモリアキ]
大正6年東京都生れ。陸軍大学校卒。元陸軍少佐。合衆国陸軍歩兵学校卒。第12師団長富士学校長を歴任。元陸将(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
shimada1986
dexter4620
望蜀人