ミステリー・リーグ
屍の命題

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562045549
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。「犯人」は何を意図していたのか。究極の「雪の山荘」ミステリついに刊行。

著者等紹介

門前典之[モンゼンノリユキ]
2001年に『建築屍材』で第11回鮎川哲也賞受賞、建築専門家ならではの精密な仕掛けで話題を呼ぶ。08年には『浮遊封館』を刊行、その異形の論理が話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

153
雪深い山中の屋敷に招待された6名の男女。やがて始まる連続殺人…のはずがそうではない。最初の犠牲者が出るのが何と150ページも過ぎたあたり。びっくりした。こんなに引っ張るミステリーは読んだ事がない。後の解決編で実はその前に事件は始まっていたと判明するのだが…。そして誰もいなくなった、へのオマージュというか、それを超えてやる、っていう意気込みが感じられ相当無理スジな部分はあるものの、その志は買える。本家を超えていると思う。詳しくは読んで頂くしかないが、かなり独創的な作品である。永く記憶に残る作品になるだろう。2024/07/07

ちょろこ

131
斬新な一冊。舞台は長野県の山奥、雪の山荘。そこに招待された男女六人が一人ずついなくなる、王道もの。和気あいあい感は微塵もなく、終始不穏な空気が充満、そしてお約束の疑心暗鬼の時間をたっぷり見せられた。しかもギロチンがお出迎えとか、拷問器具コレクションとか、残酷恐怖がもれなくついてくる。そして迎えた惨劇の終幕。探偵の解明が待ち遠しかった。カブトムシの亡霊には目がテン。想像するほどシュールで斬新な体験。と、同時に人の心の毒ってやっぱり怖い。発想といい、事件の動機といい、初読み作家さんの奇抜な世界、緩く楽しめた。2022/07/09

紅はこべ

105
デビュー作の『建築屍材』を読んで以来忘れていた作家。『そして誰もいなくなった』のシチュエーションを雪の山荘に移し替えたクローズドサークルもの。こういう素材に真正面から取り組むのが、鮎川賞作家らしいところ。館もの、変わった凶器ものでもある。語法の誤用が少し見られたのが気になった。編集者や校正係が気づかなかったのかな。2016/07/29

ちーたん

87
★★★★☆初読み作家さん。バカミスで名を挙げられる本書だけど、侮るなかれ!『そして誰もいなくなった』な世界を楽しめる快作🎶雪に閉ざされた湖畔の山荘に集まった男女6人。電話線が切れ、車のタイヤも切り裂かれ、ひとりが殺され、続いて二人目。終わらない殺人。そして、誰もいなくなった…◆最初の殺人までが長いけど、そこからは怒涛の死亡連鎖!事件を解くのは蜘蛛手探偵。ヒントとなる暗示も多く盛り込まれ、漠然と真相を見抜いた柴犬探偵🐶でも細かな事実がこれまた面白い!そしてさらなる真相まで!そんなバカなを楽しめる1冊🎵2020/08/09

aquamarine

83
冒頭の読者への挑戦状。高インパクトなプロローグ。雪の山荘で次々と殺される登場人物。視点は主に二つ。残された手記。多すぎるほどのヒントで犯人は想像でき、某凶器はわかった♪もう、読んでいて楽しくて仕方がなかったです。また事件パートのあと探偵パートがあるという作りは蜘蛛手探偵と相棒?の宮村とのやり取りが結構ドタバタなので悪くないと思いますし、バカミスと言われるゆえんの二つのトリックは、私はアリです。ただ、最後の宮村の発見はなくても良かったかな。読後プロローグをもう一度堪能したのは言うまでもありません。2016/10/13

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