内容説明
虐殺(ジェノサイド)は遠い過去の特別な事件ではない。なぜ・どこで・誰が虐殺をするのか。そして、虐殺を防ぐために何をすればよいのか。世界の「リアル」を知る、ワン・テーマ・ブック。
目次
第1章 今日のジェノサイド
第2章 人道に対する究極の罪
第3章 集団暴力の歴史
第4章 ジェノサイドの論理
第5章 ジェノサイドの分析
第6章 ジェノサイドへの対応
第7章 ジェノサイドの防止
解説 ジェノサイドへのアプローチ
著者等紹介
スプリンガー,ジェーン[スプリンガー,ジェーン][Springer,Jane]
作家、編集者、国際開発コンサルタント。トロント(カナダ)在住。ブリティッシュ・コロンビア大学で英文学の学士号を、トロント大学で比較文学の修士号を取得。インドとモザンビークで11年間働いた経験を生かし、ユニセフ(UNICEF)、カナダ国際開発局(CIDA)の仕事にも従事
石田勇治[イシダユウジ]
1957年京都市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻、ドイツ現代史、ジェノサイド研究
築地誠子[ツキジセイコ]
翻訳家。東京外国大学ロシア語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりの
5
今の日本にいると想像もできないような世界が過去には本当にあった。そして現在でもどこかでジェノサイドは行われているかもしれない。人の憎しみを無くすのは難しいけれど、少しでも良い世界になればいいな。2019/09/16
テツ
5
人間はふとした瞬間に箍が外れる。集団の空気に酔っているときには特に。自分達の正義を翳しながら目的に向かい猛進するうちに、対立する(対立すらしていない相手にもだな)相手の人間性を全く考慮しなくなる。ジェノサイドを行う側にはおそらく全く罪悪感なんてないんだろう。人間はそういうふうにできている。僕自身も例外ではなく、きっと時と場合によってはやってしまうんだろう。良い本だったけれど読後は暗い気持ちになった。2015/10/17
のの
2
用語の説明があまり詳しくないので、事前にもう少し詳しい入門書やメディアで知識を入れておくと、よりわかりやすいと思います。よくまとまってるなと思いました。2010/11/13
ykoji
2
一冊で分かった気になるなよと自分に言い聞かせてみる。2010/08/06
sasha
2
今も世界のどこかで行われているジェノサイド。ジェノサイド条約があるもの、どの国も自国に都合の悪い条件を抱えている。世界から本当にジェノサイドがなくなる日は来るのだろうか。2010/07/22
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