内容説明
近代的な軍の形成、正統的な戦略思考の発展に貢献した、それぞれに特徴的な六人の将帥たちの、戦術・戦略の物語。世界史的に重要な戦闘場面を紹介し、時代背景と敵味方の具体的な戦略展開を描き、現代につながるその意味を解読し物語る。
目次
1 チンギス・カンとスブタイ(中世西欧を震撼した機動力と打撃力)
2 マレシャル・ド・サックス(軍事上の予言者)
3 グスタヴァス・アドルファス(近代戦の創始者)
4 ヴァレンシュタイン(歴史の謎)
5 ウォルフ将軍(合衆国の祖父)
著者等紹介
リデルハート,ベイジル・ヘンリー[リデルハート,ベイジルヘンリー][Liddell‐Hart,Basil Henry]
1895‐1970年。ケンブリッジ大学で歴史学を専攻。第一次世界大戦では陸軍将校として従軍し西部戦線で負傷。陸軍教育団に所属するが、1927年、大尉で退役。以後、作家ジャーナリストとして、軍事史、軍事評論家として活動
森沢亀鶴[モリサワキカク]
1940年9月陸軍士官学校卒。陸軍大尉。1947年から1951年まで米極東空軍司令部勤務。以後、大陸問題研究所、ジャパンタイムズ勤務を経て、1954年自衛隊入隊。1970年退職。その間、1961年に米国留学。1965年訪欧二回。以後キャタピラー三菱にて露英両語通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サニジョプッ
1
軍事話のややマニアックな部分までは絶対読み込めてないと思うが、伝記物としても貴重。教科書に人名は載るけど詳細なエピソードまではよくわからん、そんな絶妙な人選。2011/06/13
koguma
1
機動性が攻撃力と同程度かそれ以上に重要だということは頭ではわかってもピンとこないところがあったけれど、この名将伝の中で機動性をうまく使いこなしている将軍の例を読むと、ストンと納得。2011/08/20
guppi524
1
取り上げられているのは、チンギス・ハンとその家臣のスブタイ、マレシャル・ド・サックス、グスタフ・アドルフとその好敵手ヴァレンシュタイン、ジェームズ・ウォルフ将軍と多岐にわたっている。私がこの本を読んだ理由は、グスタフ・アドルフとヴァレンシュタインが取り上げられていたから。軍事的天才達の功績が詳細に記述されています。これら名将に興味があれば、読んでみる価値のある本です。ただ、一文一文が長く、読みにくい本でした。2011/02/24
ゴッツ
0
名将と呼ばれた歴史の人物の伝記と合わせてその人たちの功績が書かれていましたが、文章がすこし読みづらくマニアックな専門用語が多かったので読解に苦労しました。ウォルフ将軍は早くに亡くなっているので名将と言われる程の実績なのか疑問に思いましたが他の人物と共通した常識に囚われない先見の明を持っているのだと思います。2014/10/11
夢仙人
0
多少馴染みのない人物ばかりであった。戦史上の名将であり、本書はビジネスの参考にはなりにくい。2010/06/07