内容説明
オバマ大統領のスピーチ、演説の力は衝撃的だった。日本でも戦前と戦後の一時期まで、政治家は雄弁術を競い大衆は演説好きだった。戦前、戦後の日本政治の言論史の現場をたどり、雄弁の時代から言論不作の時代への原因を解明し、演説復権による政治の蘇生を願う。
目次
第1章 雄弁という言葉が消えた(オバマには魅せられたが;麻生と小沢と演説と;慶応義塾と早稲田大学;永井柳太郎と『雄弁学講座』)
第2章 演説はどこへいったのか―戦後政治の現場(三人の鈴木;永田町ことば;永井柳太郎から海部俊樹;なにが感動か;今日的雄弁考)
第3章 何が語られたか―戦前・戦中・戦後の名演説10人集(永井柳太郎―西にレーニン、東に原総理あり;斎藤隆夫―聖戦の美名に隠れてはならぬ;中野正剛―天下一人を持って興る;徳田球一―腹が満たなければ、礼節はない;鈴木茂三郎―青年よ銃を執るな;西尾末広―民主主義の要諦は寛容の精神;池田勇人―いまその人はなく、その声もやんだ;三宅正一―俗気ふんぷんたる私どもの永遠の師;大平正芳―自由民主主義体制こそ;中曽根康弘―政治の座標と歴史観)
第4章 演説を復権しなければならない(いま何が欠けているか;「演説不作」の時代;消えた議会の演説不信;いかにして聴かせるか;何かが始まっている)
著者等紹介
岩見隆夫[イワミタカオ]
1935年、旧満州大連生まれ。1947年、山口県防府市に引き揚げ、中学、高校を卒業。1958年、京都大学法学部を卒業後、毎日新聞社に入社。政治部副部長、サンデー毎日編集長、編集委員室長、編集局次長、編集局顧問、特別顧問などを経て、2007年3月に退社。現在、客員編集委員。政治ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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タイクーン
ちょーのすけ