ジャック・アタリの核という幻想

ジャック・アタリの核という幻想

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562045006
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0030

内容説明

地球の歴史上はじめて、人類は自分自身を殱滅する方法を生み出した。これまで原子力は、電力源としては世界中に広く普及し、核兵器としては比較的思慮をそなえた核保有国の手のもとで注意深く封印されてきた。それによって、超大国間の平和は維持され、超大国は着実に発展を遂げることができた。しかし、ソ連が崩壊したことにより、50年間続いてきた核抑止力にもとづいた秩序に終止符が打たれた。そのため、核兵器が世界に拡散するのを防止する目的で、冷戦期につくられた国家的・国際的な核管理体制は、しだいに脆弱なものになりつつある。

目次

第1章 光の終焉闇のはじまり(核兵器を保有しているのは5カ国か、それとも二十五カ国か;アジア以外ではほとんど中止された民生用原子力計画;使用済み燃料の管理;現存する核物質の量=不可逆的な増加)
第2章 禁止すれども誰も守らず(核物質の管理;国境を越えて行く核技術;頭脳のノマディズム―核開発専門家の頭脳流出)
第3章 熱い戦争―核兵器が実際に使用される時(恐怖の不均衡;絶望のエネルギー―追いつめられた者の最後の切り札)
第4章 闇取引と密売人(過剰な供給―ありあまる専門家・核技術・核物質;闇取引における隠れた買い手;仲買人となったマフィア)
第5章 最後の望みをかけた計画(すべての国を平等に扱うという原理と内政不干渉の原理の放棄;取り締まりの強化;核物質管理の強化;核物質の削減;余剰核物質の削減;核技術の民生転換)

著者等紹介

アタリ,ジャック[アタリ,ジャック][Attali,Jacques]
1943年アルジェリア生まれ。国立理工科学校卒業後、パリ政治学院、パリ国立高等鉱山学校、国立行政学院を修了。1970年、国務院審議官に就任。そのかたわら国立理工科学校、パリ第九大学で経済学を講義。1981‐91年、フランス大統領特別顧問、1991‐93年、欧州復興開発銀行総裁を歴任

磯村尚徳[イソムラヒサノリ]
1929年生まれ。學習院大學卒業。日本放送協会(NHK)にて、ワシントン支局長、外信部長、「ニュースセンター9時」キャスター、報道局長、特別主幹、パリ日本文化会館館長、ユネスコ事務総長特別顧問などを歴任

後藤淳一[ゴトウジュンイチ]
1964年東京生まれ。中央大学文学部卒業。フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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030314

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きっと、この本から007の物語ができたのだろう。2020/06/06

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