内容説明
ロマテック・インダストリー社を経営する科学者のローマン。同社が開発した人工血液は医療界に革新をもたらし、彼は巨万の富を得る。しかしローマンは実はヴァンパイアだった！そもそも同族たちのエネルギー源として人工血液の製造と販売を思いついたのだ。ある液、新製品の試作品を使用していたときに牙が一本抜けてしまったローマンは、あわてて深夜営業の歯医者に向かう。歯科医のシャナはマフィアの抗争に偶然巻き込まれて以来、血を見るのが苦手になってしまった。このままでは失職してしまうと悩む彼女の前に、謎めいた患者が現れる。黒髪で黒づくめのハンサムなその男性に思わずときめいたシャナだが、彼が取り出したのはなんと、大きな牙で…！２００９年度ＲＩＴＡ賞パラノーマル部門ファイナリストの超人気シリーズがついに日本上陸。
著者等紹介
スパークス，ケリリン［スパークス，ケリリン］［Ｓｐａｒｋｓ，Ｋｅｒｒｅｌｙｎ］
２００２年、“Ｆｏｒ Ｌｏｖｅ ｏｒ Ｃｏｕｎｔｒｙ”でデビュー。Ｌｏｖｅ ａｔ Ｓｔａｋｅシリーズが大人気となり、各巻ともＵＳＡトゥデイ、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに名を連ねる。２００９年、シリーズ４作目の“Ｔｈｅ Ｕｎｄｅａｄ Ｎｅｘｔ Ｄｏｏｒ”がＲＩＴＡ（米国ロマンス作家協会）賞のパラノーマルロマンス部門にノミネートされた。テキサス州グレーター・ヒューストンに夫と子供たちとともに住んでいる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち～
25
ヴァンパイアでありながら、人間との共存のため人工血液などの研究をする傍ら、大企業の社長でもあるローマン。開発中の商品を試していた所、牙が抜けてしまった。深夜営業の歯科医院に駆け込むと、血を見れないトラウマを持つシャナが何者かに襲われており、匿うことに。正体を知らぬままローマンと過ごす中で起こる不思議がコミカルに書かれているが、ローマンと敵との500年に及ぶ確執や、CIAによるヴァンパイア抹殺計画、ローマンの背負う苦しみなど、テーマは豊富。中弛みがあったり、ラストの敵との対決は肩透かしだった。2018/08/29
すけきよ
7
人間と共存するため、人工血液を開発し、吸血行為をしなくなった主人公というのが結構ユニーク。さらに、その人工血液を使ったダッチワイフの試用中に牙が折れて、歯科医のヒロインと出会うという馴れ初めが笑える。最初は、シャナに偶然要素が集まりすぎていて納得できなかったんだけど、それが読み進めるうちに必然（っぽく見える）ように展開させていくのは、上手いかな。ローマンはセレブでゴージャスだけど、ヴァンパイアになる前は修道士だったため、禁欲の誓を立てていたって、作者の願望？（笑）2012/07/06
矢田ふみえ
5
パラノーマルは、少し苦手だけどまぁ楽しめたよ。2018/05/02
mum0031
5
歯科医のシャナと、ヴァンパイアのローマン。 ダッチワイフに噛みついて、牙が抜けたローマンが、歯科医のシャナの元を訪れる。 命を狙われるシャナを保護するが…! ちょっと、笑えるし、面倒くさい描写もなくて500頁すんなり読めました。 2018/01/09
ショコラテ
5
初。表紙の女の子が可愛くてたまらん（笑）。暗くなりがちなヴァンパイアものの中では、割とコミカルな感じ？あんまりウジウジした人物がいないのも好感触。でも、このページ数いるかな？もう少し、中味を濃縮してもいいのかも。素朴な疑問、ヴァンパイアってどんな傷も治ってしまうと思っていたんだけど、抜けた牙は再生しないの？そしてあの人の裏切りの理由…どんだけ欲求不満なんだと（笑）。ラストの神父様の言葉は、あとからじわじわ来ますね。キリスト教徒じゃないけど。2011/08/05
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