内容説明
なぜ旅に?もちろん、最上の香料を探しに…。香りの源泉と記憶をたどる心躍るトラベル・エッセイ。
目次
プロローグ 旅のはじまり
第1章 カスタムメイドの調香師―香りのレシピ
第2章 ミモザ―香水揺籃の地グラース
第3章 ネロリとプチグレン―モロッコ
第4章 ダマスクローズ―トルコ
第5章 アイリス―イタリア
第6章 ナツメグ 砕けた虫喰いの実―スパイスの島スリランカ
第7章 ジャスミンとベチバー―インド
第8章 乳香と没薬―イエメンと、龍血樹のソコトラ島
第9章 アンバーグリス(龍涎香)―ソコトラ島
エピローグ カスタムメイド香水―香りを探す旅の終わり
著者等紹介
リッテルトン,セリア[リッテルトン,セリア][Lyttelton,Celia]
1960年英国オクスフォード生まれ。ダーティントン・ホール・スクール卒業後、シティ・アンド・ギルズ・アートスクールで版画を学ぶ。画家、版画家として活動するほか、ギャラリーのディレクションも手がける。さらに「イブニング・スタンダード」「インディペンデント」などの新聞、「タトラー」「ヴァニティ・フェア」などの雑誌に寄稿し、アートライター/ジャーナリストとしても活躍中。現在は夫、2人の息子とともにヨークシャー在住
田中樹里[タナカジュリ]
京都生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業後、出版社勤務を経て、渡伊。2年間ヴェネツィアで生活した後、帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおき
4
いや~面白かった。素晴らしい旅行記。著者がオリジナルの香水を作るため、最高の材料を求めて世界を巡る。香料の産地では香りが文化として存在していて、かつては神に捧げる神聖なものであり、医薬品であり、香辛料でもあった。かつては黄金と等しい価値があったようだ。今では合成で安く手に入るけど、やはり天然の香りにはかなわないと。鼻からみる文化というのも新しい視点でとても楽しい。2015/01/23
アヤメ
3
香水の知識本というか、そういう本だと思って手に取ったけれど、ものすごく違っていた。香りという目に見えぬものを追って世界を旅し、自分の好きなものを選り分け、統合し、作り上げる、錬金術のような書物。ノンフィクションのはずなのに、ハイファンタジーを読んでいるような錯覚に陥る。2009/04/02
カティサーク
1
香りのトラベルエッセイ。 香りの原産地の歴史や文化的背景が知れて面白い。花やスパイス・ハーブの名称が沢山でてくるので、香水・アロマに興味ない方にはつらいかも・・ 香水を使う前に読むと、香水選びが愉しくなるかも?2013/07/30
hrn
1
オーダーメイドの香水が欲しくなった。2010/04/29
みんとあいす
0
🌟なし 内容がけっこう専門的で、単純な内容だったので読むのが辛くて、途中でやめてしまった。香水についての知識がもともとあれば、楽しめるかも。2021/08/02