ハンチントン軍人と国家〈上〉 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562041916
  • NDC分類 393.2
  • Cコード C0031

内容説明

近代国家における政治と軍事の関係を理論化し、ミリタリー・ポリティクスという新しい学問分野を開拓した先駆的著作。健全なシビリアン・コントロールのあり方と、そのもとでの軍人の行動と限界を明らかにする。

目次

国家の安全保障とシビル・ミリタリー・リレーションズ
第1部 軍事制度と国家―理論的・歴史的考察(専門的職業としての将校制;西欧社会における軍事専門職業の発生;軍人精神―職業軍人倫理の保守的現実主義;権力、プロフェッショナリズムおよびイデオロギー―シビル・ミリタリー・リレーションズの理論;ドイツと日本におけるシビル・ミリタリー・リレーションズの実際)
第2部 アメリカにおける軍事力―歴史的経験(一七八九~一九四〇年)(イデオロギーの不変性―自由な社会対ミリタリー・プロフェッショナリズム;機構上の不変的要素―保守的憲法とシビリアン・コントロール;南北戦争前におけるアメリカ軍の伝統の基盤;アメリカにおける軍事専門職業の創成)

著者等紹介

ハンチントン,サミュエル[ハンチントン,サミュエル][Huntington,Samuel P.]
1927年生まれ。アメリカを代表する国際政治学者。2006年までハーバード大学政治学教授。1977~78年には、カーター政権下の国家安全保障会議のコーディネーターを務めた

市川良一[イチカワリョウイチ]
1956年京都大学農学部農林経済学科卒。航空自衛隊幹部学校指揮幕僚課程を経て、1970年幹部学校教官となり、指揮・管理、オペレーションズ・リサーチを担当。気象中枢等を経て、1975年から幹部学校教官として軍事史を担当。元防衛庁防衛研修所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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紙狸

20
原著は1957年刊行。邦訳は78年に出て、新装版は2008年。『文明の衝突』のハンチントンの初期の論文。訳者は「朝鮮戦争というアメリカの苦い経験」を踏まえて成立した本だと表現している。(上)(下)を通読すると、アメリカを論じたかしょは、具体的事実についての知識が不十分でついていけないところが多かった。ドイツ、日本を論じた章が面白かった。欧州ではナポレオン戦争を通じて、専門的職業としての将校が台頭した。(それ以前の将校は貴族か傭兵だった。)近代の産物である将校集団と政治の関係を論じる。 2024/01/11

4
シビル・ミリタリーリレーションズについての古典的名著。客体的シビリアンコントロールとして、軍人のプロフェッショナリズムの確立と、軍人の政治的判断への関与の限定を説いている。書かれた時期が古いので、日本のシビル・ミリタリーリレーションズの今後についてはわずかに触れられているのみであるが、おおむね同意できる内容ではある。後半は米国の軍事的伝統とでもいうべきものについて。19世紀末から20世紀にかけての米国の軍事制度がほぼ「後進国」であるのがよく分かる。ここから現状につながっていくんだからすごいよな。2018/06/07

Bokushow

1
……むっ、難しい2015/03/08

植田 広大

0
世間の雰囲気は、1ヶ月前にしてもう、クリスマスです。今年のクリスマスは男9人と北海道へ旅行します。しかし、この男のみの集団で、多数のカップルが闊歩している公算が大であるクリスマス真っ只中のすすきのにて、2泊を過ごすのは少し気が引けます… (クリスマスとこの本とは全く関係ありません。)2016/11/25

Kenji Suzuya

0
政軍関係研究の基本中の基本。将校団におけるプロフェッショナリズムの確立によって、効果的な文民統制が可能になる。2012/11/27

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