怒濤のごとく―菊池寛実の不屈の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562041480
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0093

内容説明

破天荒で真摯な…男の生涯!政治家・石橋湛山を支援し続け…戦後三大富豪と呼ばれた菊池寛実の軌跡と陰徳を知る者は以外に少ない。巨匠・早乙女貢が挑む渾身の一冊。

目次

プロローグ 湛山と寛実
第1章 文明開化の風に吹かれて
第2章 苦学力行の譜
第3章 黒いダイヤの魅惑
第4章 不況と水運業の足枷
第5章 破産からの飛躍
第6章 義と利の日炭株取得
第7章 経営者の情と理

著者等紹介

早乙女貢[サオトメミツグ]
1926年、中国ハルビンに生まれる。1968年、長篇歴史小説『僑人の檻』で直木賞受賞。以後直木賞作家として旺盛な作家活動。1989年、『会津士魂』13巻で吉川英治文学賞受賞。歴史・時代小説作家として著書400冊を超す。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、神奈川県近代文学館等の理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

28
七転び八起き。転機は、石炭事業との出会いと、親友・徳穂との別れの日の誓い。前者はエネルギー産業振興であり、後者は(物質的でなく)人間としての信頼。投資も公益性・社会性を念頭に、売却も豪快。政財界での人脈も、氏の人間性が源泉。一方、氏の人間性を逆手にとった武州鉄道事件。意図的でないのは明白も、右腕不在が致命的か・・・。但し、氏の前向きさを考えると、意に介さず”再起”だけを考えていたような気がするなぁ。不器用さも氏の魅力。2015/01/19

ひでき

0
実業家、菊池寛実の伝記。明治大正昭和の激動を駆け抜けた人生であった。中学生にしてこれからは肉食だと豚を飼っては退学処分を受け、石炭事業に手を染めてからは赤化した労働争議に巻き込まれ倒産を経験し、最期は好意から手伝った鉄道事業で疑獄事件に巻き込まれと波瀾万丈。それでも、この方は転ぶ度に起き上がってきた。激動であったからこそ、乱世であったからこそ、菊池寛実さんの持ち味が生きたのだろう。本当に怒濤のような人生だったらしい。七転び八起きそのもの。事業家というものは、それでも最後に「起」れればよしとするしかない。2014/03/24

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