内容説明
香水調香の先駆者が、18世紀のパリにいた。優雅なパルファム、匂い袋、入浴剤を次々に生み出したジャン・ルイ・ファージョンは、フランス王室と貴族を顧客に、香水商として手広く成功を収めていた。だがフランス革命の嵐が彼の立場をもおびやかし、獄中へとおとしめる。著者は、これまで秘められていた彼の生涯を膨大な公文書から丹念に掘り起こし、フランス革命前後の華やかで切迫した宮廷を、芳香で彩った調香師の全容を鮮やかに、現代に蘇らせる。
目次
第1章 トップノート1748~1774(ガリーグ地方の香り;哲学を愛する父;鼻は魂の扉 ほか)
第2章 ミドルノート1774~1782(フランス王妃…そのモード;突飛なローズ・ベルタン;「狂わんばかりのルージュを!」 ほか)
第3章 ラストノート1782~1794(王妃の財政削減;誹謗されるマリー・アントワネット;シュレーヌの香水工場 ほか)
著者等紹介
フェドー,エリザベット・ド[フェドー,エリザベットド][Feydeau,Elisabeth de]
歴史家。1997年、ソルボンヌ大学博士論文「香水商」著。ヴェルサイユ香水学校教授。シャネル、ゲランほかフランスの著名な香水メゾンのコンサルタントも務め、数々の香水開発に携わる。2006年、ヴェルサイユ宮殿とともに「Le Sillage de la Reine(王妃の後香)」という香水を発表。『マリー・アントワネットの調香師』にて、2005年ゲラン賞を受賞
田村愛[タムラアイ]
立教大学社会学部在学中からフランスに片足を置き始め、1992年、卒業後渡仏。パリを拠点に、ヨーロッパ全域でリュックスブランドのコンサルティング、オペラやバレエなどの舞台をはじめとした映像制作を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
ayako
ちゃんとも
トンクル・マウナー
灰猫
-
- 電子書籍
- 絶代武神~伝説の始まり~【タテヨミ】第…
-
- 和書
- チカちゃん