出版社内容情報
歴史が形成した日本人のアイデンティティを検証。国際化時代における伝統文化の新しい考え方と望まれるトータルな人間教育の基本条件を整理し提言。
内容説明
日本国形成の端緒、古代史への新たな認識から、日本人の宗教、現代日本人の精神文化、国民性の国際比較などの論点を中心に、伝統と革新が幾重にも錯綜する歴史を経て形成された日本人のアイデンティティのグローバル化時代への対応を最新の研究成果で見直し、将来のための日本人教育の再編成に資するため、トータルな人間教育の基本条件の問題点を整理・提言する共同研究の成果。
目次
「日本」と「日本人」に関する教育―「グローバル化」と日本人教育の再編
1 日本国の形成―古代史認識(日本国形成の端緒―古代北九州についての一考察;やまと歌の南船北馬―万葉歌の意味変質をめぐって)
2 日本人の宗教的アイデンティティ(日本人にとっての神道―その軌跡と展望;日本人にとっての仏教―「教育と宗教の衝突」論争とその後)
3 現代日本の精神と文化(日本文化のパターン認識―近代日本人の国民的性格;詩にみる戦後的アイデンティティ―敗戦体験と「戦後詩」 ほか)
4 国際比較の視点(『ユダヤ』の語源とアイデンティティ―「ユダヤ教」成立・「ユダヤ人」表記の分析;イギリス社会とイギリス人のアイデンティティ―現代演劇から見えるもの)
著者等紹介
西村俊一[ニシムラシュンイチ]
東京学芸大学教授
正慶孝[ショウケイタカシ]
明星大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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