内容説明
たとえ「衆生本来仏なり」と納得しても、悟らなければただの理屈です。理解と悟りは全く違います。今、ここに得道の禅僧・「原田祖岳老師」の著作を全七巻にして発刊し、正邪の指針といたします。釈尊の悟道とは何か、歴代の祖師方が何ゆえに血のにじむ修行をなされたか、求道心のある方は是非ご一読ください。
目次
前編 参禅の階梯(四種の禅根;下根初期の禅;下根禅と中根禅との比較 ほか)
中編 この間の消息(正修行の苦闘;参禅の道場いかん;禅即生活 ほか)
後編 研学と悟道(禅門学制研究;僧堂に対する希望;禅の階級 ほか)
著者等紹介
原田祖岳[ハラダソガク]
明治4年10月13日福井県小浜市西津に生まれる。明治16年4月8日同市仏国寺の原田祖道老師について得度。明治28年3月8日同祖道老師に伝法相続される。明治34年7月曹洞宗大学林(現駒澤大学)を卒業、以来宗乗研究生として二期六ヵ年を過す。明治44年9月から大正10年3月までの一二年間、曹洞宗大学林教授。大正11年1月小浜市発心寺二七世として晋住。ほかにも五ヵ寺(千葉県地済院、安国寺、盛岡市報恩寺、宮津市智源寺)を歴住した。東京・東照寺を開山。昭和12年宮津市智源寺を退山し、発心寺隠寮赫照軒に閑居。昭和36年12月12日赫照軒において遷化
出口鉄城[デグチテツジョウ]
昭和26年熊本県生まれ。中央大学法学部法律学科卒。高校二年より坐禅を始め、大学時代は東照寺に居住する。住友生命勤務の後、昭和57年11月、前住職・伴鐵牛老師の要請により、東照寺後任者として出家得度する。昭和58年4月伴老師から印可を受け、当道場の創始者・原田祖岳老師門下の大法相続者となり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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