目次
第1部 教化文書としての奇跡物語―ペトルス・ウェネラビリスの『奇跡について』を中心に(『奇跡について』にみる修道院と社会の諸相;司牧活動としての奇跡物語―亡霊譚を中心に)
第2部 使徒的生活をめざす隠修士と社会(改革理念の弁明と流布―クレルヴォーのベルナルドゥス著『グイレルムス修道院長への弁明』;荒れ野の楽園と社会―ラ・グランド・シャルトルーズ修道院の成立と発展;正統と異端のはざまの隠修士たち)
著者等紹介
杉崎泰一郎[スギザキタイイチロウ]
1959年東京生まれ。上智大学大学院博士後期課程単位取得。藤女子短期大学助教授を経て、中央大学文学部教授。専攻は西洋中世史
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感想・レビュー
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鏡裕之
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修道院のことを知りたいという読者には、同じ著者の『修道院の歴史』(創元社)の方がよい。本書は『修道院の歴史』と内容的にかぶっているものが多々あり、なおかつ『修道院の歴史』の方が時代を追いかける形で修道院の変遷をつかめる。本書は学術論文であり、「奇跡譚は何のために記されたのか」ということが中心になっている。前半(第1部)のテーマは説話論的な方向にある。あくまでも学術論文を集めたものとして読むべし。2016/09/19
じろ
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クリュニー、シトーだけでなく。グランモン会、アルブリッセルのロベルトゥス、カルトゥジア会など。2014/12/22