内容説明
三国同盟の舞台裏、ドイツ軍のソ連侵攻、日本軍の南進決定、日米開戦をめぐる御前会議―世界を震撼させたトップ・シークレットをゾルゲとそのグループは次々に盗み出す。他方、国際緊張の高まりとともに警察の監視が強化され、ゾルゲ・スパイ団に内部分裂の危機がせまる…。米国の著名な歴史学者が、日英独仏露語のぼう大な資料と関係者の証言を用いながら、昭和史最大のナゾを解明した「ゾルゲ事件」の決定版。
目次
クラウゼンは心臓発作に襲われた
特高は尾崎に目をつけた
オットからの贈り物
近衛の再登場
「アイ・スパイ・ユー」
ソ連は三国同盟から除外されていた
日本の要求は過大だ
スパイの仕事は嫌になった
彼は大いに悩んでいた
日本の対ソ戦に警戒せよ〔ほか〕
著者等紹介
プランゲ,ゴードン・W.[プランゲ,ゴードンW.][Prange,Gordon W.]
1910年米国アイオワ州に生まれる。アイオワ大学、ベルリン大学で学び、二七歳の若さでメリーランド大学の歴史学正教授となり、1980年に死去するまでその職にあった。昭和20年から26年までGHQの戦史室長としてマッカーサー戦史の編集に当たった
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