内容説明
小説、書簡、ジャーナリズム、スピーチなどの膨大な著作そして幅広く活発な社会活動を行なったディケンズの全体像を平明な文章によってコンパクトな形で提示するという至難の技を成し遂げたディケンズ研究の第一人者による快挙。
目次
第１章 想像力
第２章 無垢
第３章 責任感と真剣さ
第４章 進歩
第５章 家庭
第６章 信仰
著者等紹介
スレイター，マイケル［スレイター，マイケル］［Ｓｌａｔｅｒ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
１９３６年、英国に生まれる。オックスフォード大学、ロンドン大学で学び、ロンドン大学バークベック・コレッジにて長く教鞭をとる。ロンドン大学名誉教授
佐々木徹［ササキトオル］
１９５６年、大阪市に生まれる。京都大学、ニューヨーク大学で学ぶ。京都大学大学院文学研究科助教授。専攻はイギリス小説
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感想・レビュー
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ロビン
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「想像力」「家庭」「信仰」など、6つのテーマからディケンズの思想と人生について解読してあり、作者の誕生から書き起こすいわゆる「伝記」とは一風変わった趣向の評伝。主要作品だけでなくそれ以外の作品（当然本邦未訳の作品もある）からの引用も非常に多く、中にはネタバレも含まれているので、ある程度ディケンズ作品を読んでいる読者向けであろう。文章自体は大変読みやすい。時代の制約はあれど、ディケンズは慈愛とユーモアと才能に溢れたイギリスが世界に誇れるだろう最も偉大な作家のひとりであると改めて思わされた。 2018/09/21
