内容説明
スコットランド高地で、アフガニスタンで、そしてもちろんベイカー街でホームズを待つ新たな事件とは。待望のホームズ・パスティーシュ傑作選、第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
20
          
            原書房から年末に刊行されていたホームズものアンソロジーの4冊目。ワトスンに焦点を当てたような題だが、内容は前と同じで、後書きでパロディ集といっていますが掲載されているのは比較的上質のパスティーシュと研究書。なかなかいいね。ワトスンの扱いには作者によって上げ下げがあるかな。特に「うろたえる女優の事件」で、ホームズを演じたW・ジレットが探偵役を務めたのがユニークで、しかも面白かった。「インターネット上のシャーロック・ホームズ」は当時としてはなかなかの研究書だけど、今となってはなぁ。2020/04/27
          
        teddy11015544
4
          
            2次創作をしたくなる気持ちがわかります。この世界の拡張性は抜群ですね。これもキャラクターと構成が普遍性の究極を突いたものであるからなのでしょう。すっかりはまってしまいました。2025/04/05
          
        yonemy
4
          
            パスティーシュとアンソロジーの意味を調べるところから☆もちろんコナン・ドイルの原作は何度も読み返し済み。本作は「模倣」とはいえ、どれも元祖の雰囲気たっぷり。このスタイルならば待望の二人組に未来永劫会える~!と、明るい気持ちに(^^)ウィリアム・ジレットがホームズ役を演じながらも事件を解決に導く「うろたえる女優の事件」がユニークな設定がおしゃれ~。2020/02/21
          
        SEI
4
          
            原書房刊、(当時の)新進作家による 書き下ろしホームズ贋作集。「ワトスン」と銘打ってはいるが別に統一テーマというわけではない。 それでもワトスンが悲惨な話は結構あり。他にホームズ役者ジレットが主役になったり、あの「マルタの鷹」が絡んできたりもする。エッセイはインターネットとシャーロキアンについて2003年当時なりに語っていて面白い。 個人的には贋作は雰囲気再現も大事だがミステリ的にも優れていてほしいので、そういった観点からすると微妙な作品がちらつく。 まあ私含めホームズ好きなら楽しめるだろう。2017/10/21
          
        ぽま
4
          
            ホームズのボズウェル(伝記作家)こと、ワトスン博士をテーマにしたパスティーシュ・アンソロジー。前作同様、種々多用なパスティーシュを収録しているだけでなく、エッセイや図書リスト(無論英語だが、一部邦訳のものも有)も含んでいる。個人的には、『瀕死のドクター』と『ハイランドの虚報事件』がお気に入り。2012/02/17
          
        

              

