内容説明
人類史上最大のベストセラー「聖書」の代表的エピソードが名手ディキンスンの巧みな構成と語り口によってファンタジックな物語として甦る!フォアマンの魅力的な挿絵とともに楽しむ傑作物語集。
目次
1 創世
2 遠つ祖たちの約束
3 エジプト脱出
4 恵まれた土地
5 エルサレムへの道
6 王子たち、預言者たち
7 神殿の石
著者等紹介
ディキンスン,ピーター[ディキンスン,ピーター][Dickinson,Peter]
1927年、北ローデシア(現ザンビア)のリヴィングストン生まれ。7歳からイギリスで育つ。イートン校をへてケンブリッジ大学のキングズ・カレッジに学ぶ。卒業後、雑誌の編集にたずさわり、40代のはじめから、ミステリや児童書の小説を発表する。1980年に『聖書伝説物語』で2度目のカーネギー賞を受賞。2度のゴールド・ダガー賞受賞のほか、かずかずの賞に輝く現代イギリスを代表する作家のひとり
山本史郎[ヤマモトシロウ]
1954年、和歌山県に生まれる。1978年、東京大学教養学部教養学科卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻はイギリス19世紀文学
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感想・レビュー
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ベック
1
あのディキンスンが聖書を題材に物語を書いたというので読んでみた。ぼく自身は敬虔なクリスチャンでもなければ、神の存在自体信じてはいないのだが、聖書の物語は結構好きなのである。だって、聖書に出てくる数々のエピソードって、奇想に溢れててドラマティックでしょ? 本書では旧約聖書が取り上げられている。新・旧どちらがおもしろいかと問われればぼくは迷わず旧約聖書と答える。新約にもいろんな奇跡が描かれているが、あちらはイエスという男の物語だ。旧約のスペクタクルにくらべたら、足元にもおよばない。2007/03/30
ノスケ
0
とりあえず聖書を読んでみようと思ったので、その下準備として読んだ。全て短編だから読みやすかった。あの辺りの地図が頭に入ってないと、人物の移動経路がよく解らなくなった。 2011/09/02