内容説明
ホームズのもとを訪れた新事件とは。探検家、作家、辻馬車の馭者…、ロンドンの喧噪を生きる人びとが、今日もベイカー街にやってくる。待望のホームズ・パスティーシュ傑作選、第三弾。
著者等紹介
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。翻訳家。青山学院大学卒。英米文学、ディジタル・カルチャーなどの分野で活躍。日本推理作家協会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員。ベイカー・ストリート・イレギュラー(BSI)会員でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
47
図書館本。一人シャーロック・ホームズ祭り第24弾。様々な作家によるパスティーシュ11編と、聖典の著者によるものも含むエッセイ3編。それぞれの短編がほどよく聖典を踏襲していて(例外もあるが)、聖典を読み終えたけどまだまだホームズ世界を味わいたい方向け。★★★☆☆2017/10/04
智湖@ベルばら同盟副会長
35
分厚かった😅ホームズのパスティーシュ。色々な作家さんが書いていますが、どれもドイルへのリスペクトとホームズ愛が溢れていて読んでいて楽しかったです。雰囲気として正典に近く品格を感じたのはスチュアート・M・カミンスキーの「ケープタウンから来た男」文章にも無駄がないように思えました。思わず微苦笑(?)したのはギリアン・スコットの「ホームズを乗せた辻馬車」。馭者の男の語りでストーリーが進むけれど「いかにも脇役でいそうな」キャラ。残念ながらホームズの推理が優れたものとは思えなかったですが。愛嬌があって楽しめました2023/07/25
SEI
5
原書房から何冊も出ている古典でない作家によるホームズ贋作集。ホームズ譚はホームズ本人の魅力によるとはいえあまりにミステリプロットが弱いと退屈しがちだが、そこら辺は辛くも乗りきっている。各人が努力して作った安心して浸れる世界だった。 付録エッセイもそれぞれ興味深い。話としては馬車の御者が語る視点のものが一番面白かったのは変化球も必要ということだろうか。2017/10/08
teddy11015544
4
面白かった。最後の方のドイルの記述や、評論など、特に。2025/04/19
kmap
4
アンソロジー的な作品であまりはまらなかった2023/12/15