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内容説明
アウシュヴィッツに送られたアニタは、チェロが弾けたおかげで、収容所のオーケストラに入り、奇跡的にガス室送りをまぬがれる。いまもチェリストとして活躍する著者が、50年の沈黙を破り、少女の透明な眼差しを通して、絶滅収容所の真実を伝えている。
目次
1 戦争前のドイツと水晶の夜
2 家族との離別
3 ブレスラウでの孤立
4 監獄にて
5 裁判とレナーテのヤウアー刑務所への移送
6 監獄からアウシュヴィッツへの移送
7 合奏団
8 アウシュヴィッツからベルゲン=ベルゼンへ
9 ベルゲン=ベルゼンの解放
10 解放後のベルゼン収容所での生活とブリュッセルへの脱出
11 ブリュッセルでの待機
12 イギリスへの渡航
著者等紹介
ラスカー=ウォルフィッシュ,アニタ[ラスカーウォルフィッシュ,アニタ][Lasker‐Wallfisch,Anita]
1925年、ブレスラウ生まれ。幼少の頃からチェロの才能を発揮し、13歳の頃には音楽家になることを決心していた。ユダヤ人弾圧で両親が逮捕されたあと、フランス人捕虜の逃亡を助け、脱出をはかるが、ゲシュタポに逮捕され、政治犯として監獄にいれられる。しばらくして、アウシュヴィッツに送られるが、チェロが弾けたことで収容所のオーケストラに入り、ガス室送りをまぬがれる。その後、ベルゲン=ベルゼンの収容所に移送され、食糧も水もなくなって飢え死にする寸前の1944年4月15日に、イギリス軍によって解放される。その後も多くの困難に会うが、1946年3月18日、ようやくイギリスに渡る。チェリストとして活動をはじめ、イギリス室内合奏団の創立メンバーとなった
藤島淳一[フジシマジュンイチ]
1952年秋田県生まれ。1976年、東海大学理学部化学科卒。在学中よりドイツ語の勉強をはじめる。四年間のサラリーマン生活後、1980‐85年、旧東独ゲルリッツ市立劇場オーケストラ団員。85年、一時帰国後、旧西独に渡る。86年以降、観光ガイド、通訳。92年以降、合わせて個人ハイヤー資格を取得し、営業活動をはじめる。現在、翻訳も手がけている
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感想・レビュー
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