内容説明
18世紀フランス。ロココ時代華やかなりし頃、「享楽と淫蕩への嗜好」が誕生した。マルキ・ド・サドをはじめ、放埓で、淫らで、淫蕩で、享楽的な文人、哲学者たちが夢想し実行した、現代の放埓な欲望の表現に通じる「快楽」の世界を軽やかに描く思索エッセイ。
目次
第1部 モデル(軍隊というモデルと暴力;貴族的な自然さ;グラデーションの技法;贅沢の輝き)
第2部 快楽(場所と装飾;五感の饗宴;時間の支配;鏡と小説)
第3部 人物(男性的能力、あるいは男らしさ;女性の放蕩;年齢とグロテスク)
著者等紹介
ドゥロン,ミシェル[ドゥロン,ミシェル][Delon,Michel]
近代文学の教授資格(アグレジェ)を持つパリ第10大学教授。多くの文学委員会の正会員を務める。評論誌『ヨーロッパ』および人文誌『マガジン・リテレール』に定期的に寄稿している。専門は18世紀
稲松三千野[イナマツミチノ]
1971年生まれ。富山県出身。上智大学外国語学部卒業。翻訳家。2001年よりフランス在住
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