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クラフト=エビング変態性慾ノ心理

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562035281
  • NDC分類 145.7
  • Cコード C0098

内容説明

淫靡なるカルテ集。サディズム、マゾヒズム、フェティシズム、精神医学者が遭遇した19世紀色情倒錯者たち、111の症例。

目次

1 サディズム―能動的残虐性と欲動をともなう暴力(患者―走行中の列車の中がお気に入り;メネスクロウ、二十歳―子どもの上腕を持っていた;アルトン、英国人書記―「今日、若い娘を殺した」 ほか)
2 マゾヒズム―残酷さと暴力に受け身で耐えることと性欲の関係(Z氏、二十九歳、技術者―美しい少女に仕える妄想;男、四十五歳くらい―束縛され放置される男;X、二十六歳、技師―「御主人様は私にきわめて卑しい仕事を命じます」 ほか)
3 フェティシズム―性愛が女性の身体の一部、あるいは女性が身につけている物の観念と結びつくこと(X、三十四歳、小学校教師―鼻を女性器のかわりにした;P・L、二十八歳、商人―ただ手の美しい形のみに魅力を感じる;B―美しい手が指輪で飾られていると欲望が高まる ほか)

著者等紹介

クラフト=エビング,リヒャルト・フォン[フォンクラフトエビング,リヒャルトフォン][Krafft‐Ebing,Richard von]
1840年ドイツ生まれ。普仏戦争には医師として従軍した。1872年、精神医学の教授としてストラスブールに招聘される。以後、国立精神病院の院長など要職を歴任。1902年に亡くなる直前まで、ウィーン大学の精神医学科の主任教授を務めた。梅毒、催眠、癲癇研究や犯罪精神病理学の先駆者である

柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。東京大学工学部卒、特殊翻訳家。ハリウッド・ゴシップと欧米の実録犯罪に詳しい
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

26
性的に「正常」とはどういうことなんだろう?かなりおおらかな国に生まれ教育された自分ですから、(おいおい)と思いつつも結構興味深く読みました。こういうのをきちんと調査し、収集し、カテゴライズ化しようとする。こういうの西洋ってホントこれ自体が変態だろ、と言うぐらい徹底していて面白いんだよな。でも、なんでも自慰のせいにすんな。時代よね~。面白いです。2018/10/13

NICK

2
タイトルホイホイされて読んだ。19世紀末の異常性癖者をサディズム、マゾヒズム、フェティシズムの三項目にカテゴライズした症例集。本当は何巻にもなるだろう大著なのだが、シンプルに症例集として抄訳出したもので、学術的な要素はかなり薄い。ここに載せられた症例を読むと、真性の異常性癖がいかなるものなのか、その一端をうかがうことができる。我々は人を刺すだけで、人に踏まれるだけで、女装するだけで興奮して快感を得ることができるだろうか? ある種の分水領がわかる気がする。とはいえ、異常性癖者は単純に排斥されるべきではない。2010/07/12

k

1
マゾヒズムとフェティシズムの区別が分からないものがあった。編集の仕方は良かった。フェティシズムは未だにニュースになるね。2022/10/01

喜怒哀楽

0
色んな人の異常なサドとマゾとフェチ的な行為についてばーって書いてある内容なんだけど色んなのがありましたね…Mな人が一番変態に見えた。2013/05/12

る-さん

0
サディズム・マゾヒズム・フェティシズムの三部構成。この一冊を分析しただけでは多くを分かったとは言えないであろうが、どこか彼らに共通点のようなものがある気がした。血を見ること、鞭で叩かれること、ブーツや手に性的執着を見せる人達は一見病理的にも捉えられるが、一部に関しては幼少時に目にしたものから何かしら学習した結果としても受け取れるような気もしなくもない。個人的に面白いと思ったのは本書に出てくる患者達が性倒錯を“いけないもの”として著者の元を訪れている点であり、正常と異常の狭間で揺れる人間味を感じた。2012/04/13

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