批評の事情―不良のための論壇案内

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  • サイズ B6判/ページ数 360,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784562034246
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

90年代にデビューまたはブレイクした批評家を中心に、いまどきの論客を論じてみます。学者だったり、おたくだったり、コンサルタントだったり、いろんな出自の論客がいるけれど、何もなかったようでいろいろあったこの十年、彼らは何を語ってきたんだろう?そして今、何を目指しているんだろう?批評の力って、何なんだろう?永江朗がナビゲートする21世紀の論壇エンタテインメント読本。

目次

1 社会はどうなる?(宮台真司・90年代がはじまった;宮崎哲弥・アカデミズムとジャーナリズムのあいだで ほか)
2 時代の思考回路(大塚英志・物語の生産と消費をにらんで;岡田斗司夫・オタク批評の真価 ほか)
3 芸術が表わすもの(椹木野衣・ポップカルチャーを生きるニヒリズム;港千尋・世界を再構築する眼 ほか)
4 ライフスタイルとサブカルチャー(伏見憲明・男制・女制;松沢呉一・ばかばかしいもので撃つ快感 ほか)
5 文芸は何を語る(福田和也・小林秀雄への道;斎藤美奈子・あなたの固定観念 ほか)

著者等紹介

永江朗[ナガエアキラ]
1958年5月9日生まれ。北海道旭川市出身。法政大学文学部卒業。西武百貨店系洋書店に約7年間勤務。その後、フリーのライター兼編集者を約5年間。この時期、『宝島』および『別冊宝島』編集部にそれぞれ2年在籍。93年ごろよりライター業に専念
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

17
評論家永江朗さんの描き下ろしです。2001年刊行、原書房。その当時の若手評論家をジャンル別(文芸、サブカル等)に44人あげて、その一人一人について解説した、永江版論壇地図と言った所ですか、本人が58年生まれで取り上げた方も割りと58年から63年生まれ位が多く61年の私と同世代。7割は馴染みが有り著作を読んだかた(小谷野敦、斎藤美奈子、福田和也、大塚英志等)も多く 大興奮でした。潰れた雑誌「噂の真相」「宝島30」の読者でしたので私のバックボーンとも言える論者の永江さんなりの評価、痛快でした。続きも読みたい。2023/09/13

空箱零士

6
内容がよくまとまってるのは認める。批評は知的な営みだという事実に異論もない。けどこいつ自身に、世相を読み解く「知性」はまるでない。本当にこの手の「知性マンセー」は、何故この現代で「知性」が惨敗してんのか、90年台においてでさえ「知性」がよしりんやちんたろう「如き」にまともな抵抗すら出来なかったのか、まるで理解出来ないんじゃなかろうか? ああそりゃあ「知的」な連中の「知的」な仕事を見て「知性」をマンセーするのは当たり前の話だろうよ。でも、問題はそういう「仕事」がぜんっぜん顧みられてない現実なんじゃねーのか?2017/02/04

takao

4
ふむ2024/03/02

星規夫

1
2001年時点で名を得ていた評論家43人を概説的に紹介した本。各人の評論スタンスの面白さも去るとこながら、著者・永江朗の文章が軽快かつ面白おかしいのも素晴らしい。2011/11/08

ビーフハート

1
色々知らなかったことをつまみ食いのように読めて面白かった。購入してからだいぶ経つけど、いまだに時折つまみ食いして、新たな発見があったり。2004/06/01

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