機体消失―タイフーン・トラップ

内田 モトキ【著】

原書房（2000/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 278p／高さ 20cm
• 商品コード 9784562032792
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

内容説明

台湾から日本に向けて９４億円相当の密輸品を積んだ小型機が、台風の直撃を受けた沖縄海上で、通信中の消息を絶つ。“組織”の懸命の捜索にもかかわらず、密輸品はおろか壊れた機体の一片さえ見つからない。―ほんとうに事故だったのか、それとも…。やがて追いつめられた“組織”は、人質を取ってジャンボ機をハイジャックし、台湾へ飛ぼうとするのだが―。現役パイロットだからこそ描けた大仕掛けとリアルな描写が光る航空ミステリーの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[れみ]

台風にまぎれて密輸品を運ぶセスナ機が沖縄で消息を絶ち、休暇で沖縄を訪れていた副操縦士の江波は、教官の滝内とともにその事件に巻き込まれていく…というお話。航空とか色々の専門用語が難しくそういう部分は読むのがちょっと大変だったけど緊迫感があって楽しめた。マレーシアで起こっている旅客機不明事件にタイムリーすぎるタイトルで、このタイミングで図書館から借りてきてしまった自分にびっくり(^_^;)

2014/03/20

[ゆき]

★★★☆☆：内田さんの作品の一番の醍醐味である、旅客機をアクロバティックに操縦するスリリングな場面が最後の方に少しあるだけで、あとは沖縄の島での暮らしや不可解な現象の謎解きに終始してしまっていて、なんだか物足りなかった。

2014/10/27